2018.10.11 05:03
阪神・中谷、来季へ光弾!昨季20発から激減も意地の5号
https://www.sanspo.com/baseball/news/20181011/tig18101105030009-n1.html

 (セ・リーグ、阪神2−1DeNA、25回戦、阪神17勝8敗、10日、甲子園)
 甲子園に充満し続けたモヤモヤを、最後に光り輝く弾道で払った。久しぶりに両手
に残った感触をかみしめながら、中谷がダイヤモンドを一周。秋雨のなか、声をから
した虎党の夢と希望も乗せたアーチとなった。

 「速い真っすぐに振り負けないように、積極的に振っていこうと思っていました。
しっかりと自分のスイングができました」

 拙攻を繰り返し、淡々と迎えた0−1の六回だった。一死走者無しで好投・岩田の
代打で登場。代わったばかりの三嶋の甘く入った149キロ直球を思い切り振り抜き、
一瞬で左翼スタンドに運び去った。

 9月22日の広島戦(マツダ)以来、出場11試合ぶりに放った5号同点ソロは、
チームにとって同27日のDeNA戦(甲子園)での大山のランニング本塁打以来、
実に12試合ぶりの一発。甲子園でのフェンスオーバーは同12日の中日戦での大山
以来、1カ月ぶりだ。

 先発野手は全員20代の打線。金本監督は「中谷が同点ホームラン。(八回は)大
山、陽川で追い越したんでね。こういうのを1年間、甲子園でやってくれたら良かっ
たんですが」と目を細めた。

 昨季は阪神生え抜きの右打者としては2006年の浜中治(現打撃コーチ)以来と
なる20発を放ち、飛躍を期待された今季だが…。まさかの5発。大山も11本、陽
川も6本と、若虎3人で計22本は寂しい。