特大アーチでチームの危機を救ったが、自らの苦境を救ったのも、1発への渇望だった。絶不調に陥った4月前半。好機でバントを命じられた。送れなかった。
すると、1球でサインが取り消された。結局、凡退。ベンチに引き揚げる時、バットを地面にたたきつけた。相棒を大事にする男が感情に任せてしまった。その時、自然と思った。

「今年で野球やめよう」

バントが嫌だったわけじゃない。「打てない。僕が監督でも、そうした」。打てず、送れず、あげく、サインが変わる。ふがいなさが募った。

故障による2軍再調整をへて6月に1軍復帰したが、今度は出番がなかった。過去6度の本塁打王が、7試合連続で欠場。代打もなかった。その時、思った。

「やっぱり、ホームランが打ちたい」

切れかけた心に再び火が付いた。8試合ぶりに出た同27日オリックス戦で金子から2本塁打。復活ののろしだった。7月以降は打率3割超と打ちまくる。

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