「寝られない、飯は食えない、息をしても痛いのが3カ月続いた。試合中に息が止まって、タイムをかけてベンチに下がったこともある」と当時を振り返った。

 それでも長嶋監督は落合氏を4番として起用。落合氏は決して痛みを見せることなく背中でナインを引っ張った。
この年の優勝の行方は、中日との最終戦で勝った方が優勝という“10・8決戦”に。落合氏はこの試合で先制本塁打と決勝適時打を放つ活躍。巨人を4年ぶりのリーグ優勝に導いた。

 長嶋氏は“10・8決戦”を振り返り、「負ければ監督としてファンに対して申し訳ない。辞める場合もあったでしょうね」と辞任を決意していたと告白。
落合氏も試合へ向かう前に「負けたら責任を取る」と妻の信子さんに告げるなど、現役を引退する覚悟だったことを明かした。


あの時の落合を松井も誉め称えていたな