2014 プレイバック

阪神鳥谷貫禄2打点 CS4戦連続安打
http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20141017-1383189.html
http://www.nikkansports.com/baseball/news/photonews_nsInc_p-bb-tp0-20141017-1383189.html

<セCSファイナルステージ:巨人2−5阪神>◇第2戦◇16日◇東京ドーム

 敵のアクシデントにつけ込んでこそ勝負師だ。

阪神鳥谷敬内野手(33)は不測の事態にも、まるで動じない。5回、目の前で上本が頭
部に死球を受けて先発沢村が危険球退場。突貫で仕上げてきた2番手久保を悠然と待ち構
えた。2点リードの無死一、二塁。初球だ。外角の甘い直球を完璧にとらえると痛烈なゴロ
はマウンドで高くはずんで中前へ。加点適時打でリードを3点差に広げた。

 「バントもあるケースだし、いろいろ考えた。(サインが)『打て』だったので思い切って
行こうと。投手が交代してすぐでしたがチャンスだったので、初球から思い切って行った」

 完全に相手をのみ込んでいた。久保にも心理的な重圧がかかる展開だった。緊急登板し、
しかもピンチ。無難に攻めてきた配球を完璧に打ち砕いた。CSは4戦連続安打。しかも
巨人戦は2試合マルチ安打が続き3番の役割を完璧に果たす。CS直前は宮崎でのフェニ
ックスリーグでプレーする本隊から離れて甲子園に残留。それでも、きっちり大一番にピー
クを合わせるから恐れ入る。

 「時間ももらえたし、結果を出すためにやるだけですから。実戦感覚が遠のいたのはある
けど、悪い感じではないですから」