カネシゲ:うーん、つまり「得点圏打率÷打率」が「1」を越えていれば「チャンスに強いバッター」と言えるってことですね?

鳥越:その通りです。さっきの相関図でいえば斜めのラインから上に大きく離れている選手ほど「1」より大きい数字になり、すなわち「チャンスに強い」と言えるわけです。ということで、得点圏打率を打率で割ってみると……。

カネシゲ:なんと、倉本寿彦(DeNA)が一番高いんですね! ベイスターズファンとしてうれしいです。

鳥越:通常の打率より1.3倍も高いですからね。明らかに得点圏の場面で勝負強いと言えるでしょう。そして源田はここでもパの2位に入ってきています。打率は2割6分6厘ですが得点圏だと3割4分2厘に跳ね上がるので、比は高くなりますね。

カネシゲ:「打撃は水もの」ってよく言われるけど、得点圏打率も同じですね。

鳥越:完全に水ものです。さらに打者が得点圏で打席に入るのは4?5打席に1回くらいしかないんです。そんな少ない機会のなかで「今年は良かった」「悪かった」と言っても、その選手の本当の勝負強さというのは測りづらいですよね。

カネシゲ:じゃあ得点圏打率ではダメですね。う?ん、困った。なんとかしてよ、トリゴえも?ん!


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