【阪神】掛布二軍監督の退任によって、金本監督が背負い込むもの
9/15(金) 11:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170915-00004143-bunshun-spo

掛布雅之という人はどうしていつもこういう運命を辿るのか

 今週の文春野球コラムでは鳥谷敬の2000安打について書こうと思っていたのだが、
その後によもやのビッグニュースが飛び込んできたため、やむをえずネタ替えをするこ
とにした。阪神・掛布雅之二軍監督の退任発表である。

 これにはまず、激しい落胆と悲嘆が襲ってきた。きっと私だけではなく、多くの阪神
ファンがそうだろう。1970年代〜80年代にかけて一世を風靡したミスタータイガース。
その絶大な人気と背番号31のカリスマ性は今も健在で、さらに二軍監督としての若手育
成についても少しずつではあるが、着実に成果を上げつつあった。だから、表面的には
今季限りで(たった二年で)退任する理由が見つからず、ネット上には阪神ファンの惜
しむ声や悲しむ声、さらには球団に対する怒りや疑念などがあふれかえった。

 球団が発表した人事について、ここまで極端にファンからの反発が飛び交うのは、阪
神ならではといったところだろう。阪神という球団は、これまでにも幾度となく傍から
見たら不可解な決断を下してきた。とりわけ掛布雅之という人物は球団史に残る屈指の
大スターでありながら、その処遇についてはなんとなく釈然としない後味の悪さが常に
つきまとっていた。ミスタータイガースは、どうしていつもこういう運命を辿るのか。