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■変調

 高周波に、変調という技術でいろいろな情報を載せているのが、携帯電話やテレビ・ラジオの電波の特徴だ。aがAM放送で、振幅を変えることによって、音声という低
い周波数の成分を乗せている。bがFM放送で、周波数を変調させることによって、音声などを乗せている。そして、cがパルス変調で、携帯電話やデジタル放送の電波の変
調方法だ。
 人間の体や細胞は、あまりにも速いものには反応できないので、パルス変調された電波に対しては、言わば、パルスが一つずつ、ポン、ポンと来たように、体の側は反
応する。デジタル放送や携帯は、さらに圧縮という技術を使う。圧縮によって、パルスをもっと強くする。だから、強いパルスが、ポン、ポンと出ることになる。このよ
うな電波の強度の測定は、平均値を測定することになってしまっている。しかし、平均値の測定では、間隔が空いていても一つ一つが強いパルス波の危険性が大きいはず
なのに、その効果を無視していると言われており、これも大きな問題だ。
 携帯電話やデジタル放送では、さらに位相変調など、いろいろな技術を使っている。
 AM電波は、自然界にもある。FMは、自然界にはない。パルス変調や位相変調となると、自然界の電波から、ますますかけ離れる。自然界にない電磁波をどんどん浴びる
と、たとえ弱くても生物に影響があるのではないか。そういう研究も、最近になって進められ始めている。