日本の減感作治療の歴史は色んな事が起きてこじれちゃったからな。
聞いた話ではダニ減感作でのアナフィラキシーによる死亡は医師の自己注射が原因。エキスの濃度も適当にがんがん増やしていたらしい。
治療する人と治療される人が同じ場合、客観的な判断が出来ず、何か起これば直ぐに冷静な処置がとれないのは当たり前なんだよな。
こういう事があってダニエキスは使われなくなったけど、それまでのダニエキスでの減感作治療は抜群に効果があったと言われる。
それ以降はダニエキスの代替にハウスダストを使用する様になった。
但しいかんせんダニ含有量が極少の為、治療効果は低く医師にも患者にも「減感作治療は余り効かない」との偏見を生む結果にしかならなかった。
こうして日本がこじれにこじれてる間にアメリカやヨーロッパでは減感作治療が進み、生涯寛解するアレルギー患者も増え、先進国では日本だけ取り残されちゃった。