>>832 つづき

■ポケモン事件

 「変調が悪い」という典型例は、皆さんがよくご存知の「ポケモン事件」だ(1997年12月、テレビアニメ「ポケットモンスター」で、異なる色の光が交互に点滅するシー
ンが放映され、視ていた子どもに、ひきつけ、失神、めまい、はきけ、不快感、頭痛などの症状が出て、約700人が救急車で搬送された)。
このアニメでは、可視光線の点滅を1秒間に15回ほどパカパカとやった。可視光線なんて人間に悪いはずないと思われがちだが、パカパカをやったばかりに、視ていた子ど
もたちがひっくり返った。
 ポケモン事件は、電磁波問題と共通している。光という電磁波を1秒に15回パカパカやったら子どもがひっくり返ったが、携帯電話の電磁波をパカパカやれば、脳などの
細胞からカルシウムが流出する。
 16Hzで変調させた携帯電話の搬送波(915MHz)0.05W/kgを30分間曝露させることにより、人の神経細胞からカルシウムの漏洩が起きたという論文を1984年にダッタらが発表
した。日本の規制値2W/kgより、ずっと弱い強度だ。ニワトリなどを対象にした動物実験では、さらに弱い電磁波でカルシウム漏出が起きた。ニワトリだから人間とは違う
とNTTは平気で言うが、そうではなくて、まだ人間についての研究が少ないだけだ。しかし、このような研究は無視されて、電磁波には「熱効果しかない」「長期影響はな
い」という前提で、携帯電話が増えてしまった。
 私の家の近くの精神病院の上にも、携帯タワーがあった。携帯電話でノイローゼが増えるという報告がある。この病院は、患者を逃がさないために携帯タワーを持って
きたのだろうかと思ってしまう。