>>383

ママムもTTSも結局90’s R&BーーTLCやデスチャへのコンプレックスつか憧憬で、“寄せて”
いってるもんだから、どうしてもブラコン本道の“クロさ”を取り込もうとしてしまう。

AOAには良くも悪くもそれがない。表現の基本性能は高いが、精神性がないんで、どんな素材
でもこなせてしまうところがある。バンド風味で行けとお膳立てされれば、アヴリル・ラヴィ
ーンに寄せてGet Outをこなすし、MOYAでダメだとなればSISTARのAloneのクローンみたい
なムード歌謡路線のCofusedに乗り換えられる。普通じゃありえない飛距離だw

可塑性の高さ=芯のなさでもあるんだが、チョアの個性の強い声がそのブレを吸収しちゃって
“引き出しの多いグループ”程度の違和感で、統一性のない楽曲のバラつきを納得させちゃっ
てるのが、まあ何より凄いわな。

「R&BをベースにしたおしゃれなAOR」ってのは言い得て妙で、AOR自体がジャンルMIXの
雑食音楽だからかもしれん。俺個人は、チョアのロール・モデルはクリスティーナ・アギレラ
辺りじゃないかと思ってて、ブラックミュージックからロック、ジャズ、クラシカルバラード
まで幅のある楽曲を、歌い手の歌唱力でねじ伏せる感じがいかにも、だ。

中でもブレブラの一連の楽曲がハマったのは、EDMやソウルのオシャレエッセンスの奥に、湿
ったアジアン歌謡センスを混ぜ込んでて音楽的に節操がない。チョア(&ユナ、ミナ)の可塑
性の高さがそれに呼応した結果だと思う。