【特集】道路まで生い茂った木で対向車が見えない! 家主直撃も「切るつもりはない!」なぜ?

9/17(火) 15:22配信

MBSニュース
【特集】道路まで生い茂った木で対向車が見えない! 家主直撃も「切るつもりはない!」なぜ?

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徳島県阿波市にある民家の敷地から道路にはみ出した木の枝。木は道路のセンターライン近くまで伸び出ているため車通行にも支障が出ているのですが、
木が生えている敷地の家主は「切るつもりはない」と話します。一体どういうことなのでしょうか?
【特集】道路まで生い茂った木で対向車が見えない! 家主直撃も「切るつもりはない!」なぜ?

木が道路上にせり出している徳島県阿波市の県道235号
センターライン近くまで道路にはみ出した木

片側1車線の道路の半分近くまではみ出した木の枝。この道路をしばらく観察していると…

「軽乗用車が木を避けるように反対車線を走行しています。」(記者リポート)

次の車もほぼ逆走状態で通行していきました。通行する車は木の枝を避けるため、センターラインからはみ出さざるを得ません。

反対方向からも道路を見てみると…車がやって来ますが木で見えないため、あわてて対向車が急ブレーキを踏みました。
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木が視界を塞いでいるため対向車が見えにくい場合も

今度はトラックがやってきますが、反対方向からやって来たトラックとぶつかりそうになる瞬間も。問題となっている道は徳島県の北東部に位置する阿波市の県道235号。
現場は緩やかにカーブしていて約50mにわたり木が道路にはみ出しています。

この道路は隣接する香川県への道にも続いていて、県外からの車も多く通行するため、初めて通るドライバーは突然目の前に現れる木に驚くことも多いといいます。

「(Q見通しはどうですか?)悪いよ。(Q事故になりかけたことは?)あるよ、何度も。」(ドライバー)
「対向車が来ると思うと危ないですよね。」(ドライバー)

取材班が実際に車で通ってみると…

「反対車線がほぼ見えません。あっ対向車が来ました。一旦停止しないと通れない状況です。」(記者リポート)

やはり、見通しが悪いため対向車が見にくい状況です。
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法律では隣の土地から伸びてきた木の枝を勝手に切ることはできない
近隣住民も「危ない」と不安の声

この道は車だけではなく通学や通勤時間帯は自転車や歩行者も大勢通るため非常に危険な有り様なのです。近所の住民はどう思っているのでしょうか。

「困っていますね。やはり危ないのが一番ですからね。伐採して見通しを良くして安全な環境にしていただきたい。」(近所の住民)
「危険が伴っているでしょ。早く切って欲しいと思います。事故が起きてからでは取り返しがつかないでしょ。」(近所の住民)

道路にはみ出した茂みの中を見てみると…奥には一軒の家がありました。古い乗用車も止められていて、どうやら人が住んでいるようです。

法律では隣の土地から伸びてきた木の根っこは勝手に切ることができますが、枝は切ることができません。そこで、自分で切ることができない代わりに木の持ち主に枝を切らせることができると定められています。近所の住民も家主に木を切るよう申し入れたと言いますが…