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昔見たり聞いたりした泣ける話を思い出し語ろう
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0170大人になった名無しさん垢版2011/07/31(日) 13:56:08.85
チホ姉ちゃんがあのバス停でずっと待っていたことを思い出した。
学校の帰りに、バス停に止まってバスから降りてくる人の中で
チホ姉ちゃんと同じ中学生くらいの男子を探した。

いつでも会えていいように、
ランドセルにはいつも封筒をいれていた。


あれから十数年。
結局、「たいせつなひと」に会えることはなかった。

家の大掃除をしていたら
タンスの中からあの封筒が出てきて思い出した、
チホ姉ちゃんとの不思議な夏の話でした。

その封筒は、まだ開けていない。
0172大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:48:46.52
小学1年生の秋の話。

母が実家に戻らざるを得なくなり、
超ド田舎に引っ越した。

小学校までは5kmぐらいあって、
地区ごとに生徒用のバスが走っていて、
俺もそれに乗っていた。

初めて乗った日。
俺は一番家が遠いから、バスでは最後は1人だった。

「ありがとうございました」

そう言って、バスを降りるのがルールだと、
同級生や年上の人から言われていた。



バス停から家までは、1kmほどだった。

「ちょっと」

女の子の声が聞こえた。
振り返ると、坂の下に制服を着た女の子がいた。
0173大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:49:03.92
超ド田舎で転校生なんて珍しかったから
たくさんの人に話しかけられた。
また話しかけられたなぁ、と思ったが、うれしかった。

「今日からよろしくお願いします」

母が口を酸っぱくして、
地区の人にあったら言いなさい、
と言われていたので、ちゃんと言った。

「引っ越して来たんだね」

制服を着た女の子は俺に近づきながら言った。

「うん、そうだよ」
「どこから、来たの?」
「横浜!」
「へえ、そうなんだ」

女の子とは途中まで一緒に歩き、
家の近くにある別れ道で別れた。
0174大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:49:26.04
次の日の帰りも、バス停からしばらく歩いていると、
昨日、女の子が話しかけてくれた場所でまたあの女の子に声をかけられた。
同じように坂の下で、笑顔で手を振ってくれた。

この日は何を話したかは覚えていないが、
自己紹介をしたような記憶がある。

女の子の名前はさつき。
Y中学校の二年生だ。
当時の俺は中学校名とか言われてもよく分からなかったが、
地元の中学校だろう、と思った。

さつき姉ちゃんとは帰りの時だけしか会えなかった。
不思議と、朝は見かけないのだ。

ある日、朝も一緒に歩こうよ、と言った。

「そうね。じゃぁ、明日の6時45分にあっこの別れ道に集合ね」

バスが来る時間が7時20分だったから、
いつも早くに家を出なければいけないのだ。

家族には、さつき姉ちゃんのことは話さなかった。
幼稚園の時、女の子から好かれた時に母からかなりからかわれたので
言いたくなかった。
0175大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:49:50.45
約束の6時45分。
いつも俺はこの時間には家を出るので
特に怪しまれることはなかった。

さつき姉ちゃんは既に待っていた。
確かこの日は小雪が舞っていて、とても寒かった。
俺はかじかんだ手をすりながら歩いた。

「寒いね」
「うん、さつき姉ちゃんは寒くないん?」
「温かいと思えば温かいのよ」

多分この時、こたつを頭に思い浮かべた。

「うーん、そうかなぁ」
「そうよ。私はいつもそうやって我慢してるの」

ちらっとさつき姉ちゃんの手を見た。
白い手だったが、俺の手みたいに赤くなっていなかった。

「雪、積もるかなぁ」
「優人君(俺の名前)は、横浜から来たんだよね?」
「そうだよ」
「じゃぁ、雪はあんまり見れないわね」
「そうだよ」
「ここは冬になると家ぐらいにまで雪が積もるの」
「そんなに!?」

母からそんなことを聞いていたことを同時に思い出した。

そんなこんなで、バス停に着いた。
まだバスは着いていなかった。

「私は、バスには乗らないの」

さつき姉ちゃんが急にポツリと言った。

「え?」
「ううん、ちょっとね」
「今日は一緒に乗ろーよー」
「そうね、いつかね。…あ、バスが来たわ」

俺はバスに乗って、
さつき姉ちゃんに手を振った。
さつき姉ちゃんは笑顔で振り返してくれた。
0176大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:50:07.01
「誰に手を振ってるんだい」

運転手のおばさんがバスを出発させながら言った。

「あのお姉ちゃんだよ」
「お姉ちゃん?」

運転席からは見えないのか、と思ったが
特に何も聞かれなかったので、座席に座って寝た。
0177大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:50:33.65
次の日の朝。
さつき姉ちゃんはいなかった。
帰りに理由を尋ねると、黙ったままで怖かった。

帰りだけでもいいや、と
思ったので特に追求しようとは思わなかった。


さつき姉ちゃんと会ってから1か月ぐらい経った日。
運転手のおばさんがバスでこんなことを聞いてきた。

「ゆう君、この前手を振ってた人って髪の長い女の子かい?」
「そうだよ」
「その子の名前、"瀬川さつき"って子かね?」
「うん、さつき姉ちゃんだよ」

この時、初めて名字を知った。
そういえば、母が「隣の瀬川さんがねぇ…」とか、
よく世間話をしていたので、その家の人なんだ、と思った。

「見たのかい?」
「見たって?」
「だから、瀬川さんを、だよ」
「うん、そうだよ」
「今も見えるかい?」
「見えるというか、会ってるんだよ、おばさん」
「…あぁ、そうだね」

その日の夕方、
さつき姉ちゃんに、あの運転手のおばさんのことを話した。

さつき姉ちゃんは頷いただけで、
その日は何もしゃべらなかった。
0178大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:50:50.77
家に着くと、お寺の人が玄関にいた。
俺を見つけるなり、家の窓からあの運転手のおばさんが出てきた。
※行きのバスの運転がおばさんで、帰りは違うおじさん。

「ボク、さつきちゃんと会ったそうだね」

お寺の人が玄関で聞いてきた。

「そうだよ。さっきも一緒に歩いたんだよ」

ほらねぇ!と運転手のおばさんが俺の家族と、
おじさんおばさん(瀬川さん夫婦)をはやしたてる。

「ホ、ホントにさつきに会ったのかい…?」

瀬川おばさんが涙ながらに言った。

「うん」
「ゆう君、さつきちゃんはね、その、、、」

運転手のおばさんは言葉をつまらせた。
0179大人になった名無しさん垢版2011/08/08(月) 15:51:06.95
「さつきは、もういないんだよ」

瀬川おじさんが言った。

「4年前、死んだんよ、交通事故で」
「え?」

そのあと、お寺のお坊さんからお祓いを受けたと思う。
瀬川さん夫婦も、うちの家族も、運転手のおばさんもお祓いを受けた。

そのあと、いつも一緒に帰る道に塩をまいたり
お経を唱えたりした。


さつき姉ちゃんは4年前、病気で死んでいた。
俺はこの1カ月、4年前のさつき姉ちゃんと過ごしていた。

当然、次の日から、さつき姉ちゃんが現れることはなかった。
0181大人になった名無しさん垢版2011/10/22(土) 00:05:50.00
恋話なるが聞いてくれ
泣ける話かも分からんが

卒業式が終わった
いや終わったというか抜け出した
呆れた、ウザかった、アホらしかった
やっと開放されたと思った
俺はこの中学の野球部を東海大会まで導いてやった
でも、誰も認めてくれなかった
無失点で投げ続けて降板、そのあと下級生が打ち込まれて俺の夏終わりだぞ
しかも俺が戦犯になってる
バカばっかだwww
おかげで私立の推薦もパーだ
誰ともつるみたくない、帰ろう
そう思って校門を抜けようとした
0182大人になった名無しさん垢版2011/10/22(土) 00:17:51.82
「大◯君?」
振り返って見ると塾で知り合った他中の女の子だった
実は少し気になってた子だった
ポニーテールだったし
「お前、何してんの?お前んとこも卒業式今日だろ?」
聞いてやった
まぁ暇つぶしにはなると思ったからな
「サボっちゃったw」
そいつはまた言葉を続けた
「今日は君に言いたい事があって来ました」
「?」
少し沈黙がおとずれた
「私は君が好きです」
短い言葉だったが思いは伝わった
でも答えに迷った
少し考えたかった
俺も人間不信だったから
「悪いけど少し考えさせて、また連絡するから」
そういうと彼女は少しさみしげに帰って行った
今思うと何でそこで答えを出さなかったのか後悔している
3日位たって俺は答えがまとまった
「あいつと付き合う」と
0183大人になった名無しさん垢版2011/10/22(土) 00:26:04.57
そして彼女に電話で伝えようとした
でも電話に出ない
何回コールしても何分まっても
一向に出なかった
その時に見ていたテレビにニュース速報が流れた
火災一軒家全焼 中から◯◯さん(15)が遺体で発見

紛れもなく彼女の名前だった
原因はストーブの切り忘れだった

どうして・・・

以上です
0184大人になった名無しさん垢版2011/11/22(火) 15:38:29.22
あー高1の今頃になって中学卒業したんだと思った俺
まあ聞いてくれ

中1の野球部が新チームになったとき
監督から「エースはお前だ」と言われた
そこから先輩の悪質ないじめが始まった
始めはスパイクやグローブを隠されたり水浸しにされた
次第にそこからエスカレート
監督の見えない所で殴られるなんて日常茶飯事
逆に殴って先輩を怪我させようもんなら
報告され叱られる
一番酷かったのは万引きの冤罪をかけられたこと
結局最後まで俺が万引きしたということで
近寄らなかった同級生もいた
次第に俺のいう事は誰も信じてくれなくなった
俺は野球部をやめて知り合いの高校生に頼んで
高校で練習させてもらった
練習試合にも高校生よりも高かったから出させてもらっていた
そんな俺にチャンスが来た
とある名門高校が俺をテストしに来たのだ
いい評価をもらいその高校に入学した
0185大人になった名無しさん垢版2011/11/23(水) 20:22:59.36
コーンビーフの缶を開ける金具を宝物に
していた大介君
0186大人になった名無しさん垢版2011/12/01(木) 01:04:28.96
昔24時間営業のスーパーで働いてた。この時期はただえさえ寒いうえに店内冷房ですごく寒かったな。
それはさておき、その年は柿がすごくおいしかったんですよ。で、うちもたくさんカキを置いたわけ。入口の近くにね。
働いた経験ある人なら分かると思うが、斜めの棚に陳列してある果物は、よくお客さんに落とされちゃうことがある。
もちろん拾って棚に戻すんだけど、すぐ痛んできてしまって、誰にも選ばれず、結局買われないまま廃棄というのが定番パターン。
(店員がもらうのも限界がある)

そんな中、いつも夜遅くに来ていたカップルの行動が泣けた。
いつも男のほうが先にスーパーに来て、女の子が後から荷物(仕事がえり)を抱えてスーパーに入ってくる。
男のほうが料理がうまいみたいで、女の子が来るまで男はスーパーの中をぐるぐる回って色々考えて、
女の子が来るとうれしそうに駆け寄って、その日の献立の予定を話すのがいつものパターン。

いつも果物棚の前くらいで落ちあってたんだけど、その日は柿がおいしそうだねってそのまま柿の棚をながめてた。
女の子は柿がすごく好きみたいで
「すごいね」「真っ赤できれいだね」「立派だねえ」「神さまが作ったみたい」
とひたすら柿を誉めまくり。うちは果物力を入れていたから離れたレジで聞いていて嬉しかった。

そんなことを話しながら彼女が手に取った柿が痛んでいた奴だったみたいで、おもわず声を上げる女の子。
女「あっ!これかわいそうだよ。」
男「あ、ほんとだね。落ちたのかな?」
女「きっと買ってもらえないよね、これ」
男「そうだろうねえ・・・」
女「・・・」
女「これ、買っていい?他にも痛んでる柿を今日は買って帰りたいな」
男「ええっ!でも安くないし、今あんまりお金ないよ」
女「今日剥いてたべちゃだめ?剥くのめんどい?せっかくこんなにきれいに生まれてきたのに、捨てられたらすごくかわいそうだよ。お金は私が出す!」
男「じゃ、じゃあわかったよ苦笑」

なんかじーんときたよ。ほんとに痛んだ柿5つ買っていった。
今思えば半額にしてあげればよかったな。

自分の家が農家だから何となく、野菜は生きてると思うときがある。(経営側からすればそんなことは言ってられないんだろうけど)
だから、その女の子が柿を買ってった時は、ぼんやりと日本人で良かったなと思った。
彼氏夜遅く柿むいてくれたのかな?ちょっとうらやましいなとも思った、でも今でも覚えてる私の好きなエピソードです。
0188大人になった名無しさん垢版2011/12/01(木) 05:09:59.77
坂井輝久
0190大人になった名無しさん垢版2012/02/16(木) 04:21:45.71
チェリー坂井
0191大人になった名無しさん垢版2012/02/17(金) 10:53:50.18
文章力ないけど
書かせてください。

2012年の冬。
私のおじいちゃんがガンになったという。
その前、私はものすごく病んでいた。
家計のことや学校のこと。友達のことで。
気づかぬうちに、リスカしてた。
私の母や叔母やおばあちゃんがおじいちゃんの面会?にいった。
そのときたくさん孫達のことを話したのだろう。
私がおじいちゃんと面会したとき
おじいちゃんは私が悩んでいること。病んでいたこと。
全部全部知っていた。
そのときおじいちゃんが、
「無理せんでいいんよ。(無理しなくていいよ)。
つらいことがあったら誰でも頼りんさい(頼りなさい)。
ばぁちゃんでもいいし。母さんでもいいから。何でも相談しなよ。」
と言ってくれました。泣かないつもりでした。
泣くと馬鹿にされると思っていたから。
でも我慢できなかった。泣いてしまった。
帰るときにははガラス越しに手を当てて
「ばいばい。」
といって帰った。そのあと母親が
「あのねぇ。じいちゃんは○○(私の名前)がちっちゃい頃から
一緒におるけん、(いるから)○○のこと、妹とか弟より心配なんよ。」
と、言った。また涙が出た。号泣した。
ダサいけど母と抱き合っていた。
もしひとつだけ願いが叶うのなら、
友達関係がうまくいくことより
おじいちゃんのガンを治してほしい。
年に1回くらいしかあえないけれど
また一緒に笑いあって
また一緒にしゃべって
また一緒に出かけたい。
おじいちゃん。
もうリスカしないから。
くだらないことで喧嘩するのやめるから。
ちゃんと親孝行するから。
頑張って勉強するから。
お願いだから死なないで。
長くないこともしってるけど死なないで。お願い。
つらいって言ってたよね。これからだ。って笑っていってたよね。
これからだよ?できる限りがんばるじゃなくて頑張って。全力で。治して。
きっと今もつらいよね。
頑張って頑張って頑張て頑張って頑張って頑張って
応援してるから。もし死にそうになったら
あたしの心臓わけてあげるから。これ以上大切な人失いたくないんだよ。。
おじいちゃん。大好きだよ。
0194大人になった名無しさん垢版2013/01/19(土) 02:43:59.03
ガンギエイ
0195大人になった名無しさん垢版2013/01/30(水) 17:15:48.01
俺、建設工事系の技術者やってて長期の出張も多い。去年もGW明けから
11月いっぱいまで地方で工事やってた。工事終わって家に帰り2日たった
日。5歳になるうちの息子が、「これ手紙だから読んで。」って言って
手紙をくれた。当然、父の日でもなければ俺の誕生日でもない。手紙を
広げて読んでみると、ぐにゃぐにゃの平仮名で、
「いつも、しごとしてくれてありがと。いっしょにげーむいっぱいしよね。」
って書いてあった。またこれで仕事頑張れるなぁ〜と思ったよ。
0196大人になった名無しさん垢版2013/02/07(木) 01:15:01.46
兄貴が鬱になった。

親友だと思っていた奴がとんでもないほら吹き野郎でそいつにいいように言われて人間不信になったらしい。
オトンは酒飲んで暴れるし、オカンは親戚の顔色伺って兄貴につきっきり。
家に帰れば兄貴の奇声とオトンの罵声が飛び交っていた。
オカンはその二人の間をわたわたしていた。
うちは家に帰ったらすぐに自分の部屋入って携帯ばかり触っていた。
そのうち学校の代表で地区の陸上の選手に選ばれた。
いっぱい練習した。なんでかわからんけどすごい必死に練習した。
大会では自分よりでっかいこがいっぱいいた。でも絶対に負けたくなかった。
結果、優勝した。大会新記録。
その日は、久々にリビングにいった。
そこにはオカンと兄貴がいた。思わず胸に抱えていた賞状を背中に隠した。
オカン、いつのまにこんなにやつれたんだろ。
オカンが弱弱しく笑った。「どうしたの?」目をそらしてしまった。
「・・今日大会で・・・一番になった。」
オカンは少しぽかんとして「・・・そう、おめでとう」兄貴をちら見しながらいった。
うちは・・・うちは背中の賞状をギュッと握りしめて自分の部屋に駆け込んだ。
泣いていた。どうしようもないなんでかもわからない感情にただただ戸惑っていた。
一番を取ったのに全然うれしくなかった。
その日の夜兄貴が自殺しようとした。オカンは焦りながら泣きオトンは事情聴取かなんかされてた。
真夜中の病棟。静かに眠る兄貴を横目に見ながら「なんで死ななかったの」と考えてるうちがいた。
まるで自分がいないような感覚。兄貴が狂ってからもうずっと感じていた。
いつも帰ったら中心に兄貴がいて兄貴しか見ない両親がいる。
どうしたらこっちを向いてくれるの?うちのことも見てよ。
陸上を頑張ったのは一番取りたかったわけじゃない。
親にうちという存在を認めてほしかったから頑張れた。
でもそんな努力しても所詮無駄だと分かったとき、うちは期待することをあきらめた
0197大人になった名無しさん垢版2013/02/07(木) 02:06:04.11
続き

夜中こっそり家を出ていたらそのうち夜の友達ができた。
話をしたら皆同じような境遇でいいやつらだった。
夜中にパトカーから逃げたり、誰かの家でまったりするのは居心地がよかった。
ある日、兄貴と口論となった。発狂した兄貴が台所から包丁出してきよった。
ドラマのシチュエーションのように脈がゆっくりとでも大きく聞こえた。
でもどこか冷静なうちもいてこれでこいつ刺したら刑務所行きだなんて考えてた。
そんなこと考えてたからか、「殺したいなら殺せよ」なんて口走っていた。
兄貴は泣いていた。震えながら「脅しじゃない。俺をなめるな」といった。
オカンはヒステリックに泣いていた。オトンが帰ってきた。
そのあとどうなったのかは思い出せないけどしばらくして夜の友達が来た。
そいつの顔を見た瞬間、何かがはじけたように震えと涙が止まらなくなった。
あぁ、うちさっきもしかしたら死んでたのかもしれないという実感が今まで感じたことのない恐怖だった。
突然に驚く友達がとりあえず引っ張り出してくれた。オトンは何も言わなかった。
その日はたまり場の家で寝た。必死に嗚咽を沈めようと考えてたら寝ていた。
翌日登校時刻を過ぎてから家に帰った。制服を着てすぐに学校に行った。
家族とはそれ以来話さないまま月日が流れた。それでも毎晩ドアの前にご飯が置かれていた。
休みの日突然兄貴に呼び出されしぶしぶ部屋に入った。
正直めちゃめちゃ怖かった手の震えを隠すようにせ胸を張って腕組みをした。
沈黙は永遠のように感じた。

「ごめん」

唐突すぎるその言葉が、今までのすべての事について述べていることに気が付くのに少々時間がかかった。
しばらくして兄貴が泣き出した。震える手を見て、なんだ、同じだったんだと思ったらうちもいつの間にか泣いていた。

今兄貴は通信制の学校を卒業し、専門学校に通っている。
寮で暮らしながら同い年のとても超超超優しくて姉御肌の彼女と仲良く暮らしている。
うちはまだ実家暮らしでオカンと喧嘩しながら暮らしてる。
オトンは単身赴任だけどしょっちゅう帰ってきて、その度に兄貴は彼女を連れてきて一緒にご飯を食べる。
あの頃はこんなふうに普通の家族生活を送れるようになるなんて夢にも思ってなかったけど、
今こうして幸せに暮らしています。
0199大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 21:39:01.98
小学校2年生の時、私は急いで給食を食べた後トイレに行って必ず吐いて
いた。

なぜなら、当時の担任の先生が「おかわりはいくらでもいいけれど、給食を
減らしたり残したりすることは絶対に許さない。みんな決められた同じ量を
同じ給食時間内に全て食べきらなくてはいけない。」という指導方針で、
当時とても少食だった私はいつも先生にみんなの前で叱りつけられ、さらに
ほぼ毎日帰りの会で「今日、給食時間内に給食を食べきれませんでした。
そのせいで給食当番の人に待たせて迷惑をかけてしまいました。そして、
私と同じ掃除場所の人の負担も増やしてしまいました。ごめんなさい。」と
みんなの前に出て担任の先生に謝らさせられていたからである。さらには
「1日でもない4月生まれで、言わばほとんどの子より先輩のはずなのに、
どうしてあなたみんなと同じ量を食べるのに一番遅れを取るの!?」と
月齢のことまで取り出されてみんなの前で叱られていた。

クラスメイトに「朝ごはん食べずに来れば?」などと言われるのも
辛かった。
0200大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 21:39:42.55
だからそうしていた。その後昼休憩で何食わぬ顔でみんなと先生と走り
回って遊んでいた。そうしたら先生もみんなも見直してくれるように
なった。

「最近、食べるの速くなったじゃん! えらいねえ!」と。

そんなある日、母に「あなた、給食を吐いてるの? 学校の先生がトイレで
あなたが吐いてるところを見たんですってよ。」と言ってきた。

私は(えっなんで見た人が居るんだろう!? 私はトイレで吐く時は必ず
トイレのドアを閉めて吐いてるのに…。)と一瞬思ったが、小学校低学年の
頃のこと、(もしかしてその先生には透視能力があるのかも)と思って
しまった。
0201大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 21:49:59.68
私は「うん、そう。」と白状し、どうしてそうしているのかの事情を説明
し、母は「ちょっとそれはルールが間違ってるかもねぇ。」と言ってくれ、
父が先生に私が食が細く食べるのが遅いので給食の量を少なくよそうように
頼んでくれるようになった。

それから、私は食べるのが遅くてもそのことを気にせずにのびのびして
いられるようになった。

それから、早5年。私は中一になっていた。

あれほど少食だった過去はどこへやら、普通の量をしっかり食べられる
ようになっていた。

そんなある日、小学校時代からの友達のMとそのお母さんと、私と私の母で
焼肉を食べに行った。

食べ盛りの私は、遠慮もなく食べる食べる。

「んまぁ〜よく食べるようになったわねぇ。小学校2年生の時の
エピソードが信じられないくらいよ。」とMのお母さんが言った。

「まぁ、その節は…。本当にお世話になりました。」と母がお辞儀をした。

私は何のことだろう? と一瞬思った。

母「あなた、小学校2年生の時、担任の先生の食べることの指導が厳し
すぎて、こっそり吐いてたの、覚えてる?」

私「うん。」

母「そのことを教えてくれたのは、学校の先生ってことにしといたけど、
本当はね、このMちゃんのお母さんなのよ。」

私「!!」

そう言えば…。

私は思い出した。
0202大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 21:54:54.04
私は小学校2年生当時、Mちゃんの家にお呼ばれされ、Mちゃんの
お母さんに「最近、たくさん食べられるようになったんだって? じゃあ
たくさんごちそうふるまわなきゃね!」と言われたのだ。

その時、

「実は、先生に怒られたくないから、急いで給食食べた後、トイレで全部
吐いてるの。だから、少なくていい。」

と言ったのだ。

そして、事情を説明した。

「このことは、絶対に誰にも言わないで。先生がもしこのことを知ったら、
せっかく私のこと可愛がってくれるようになったのに、また私のこと嫌いに
なるに決まってるよ!

お父さんにもお母さんにも言わないで。だって私がクラスで唯一先生の言う
こと守れないダメな子だってバレたくないよ…。

もしおばちゃんが、この約束破ったら、おばちゃんのこと、死ぬまで一生
恨んでやるからね!」

と泣きじゃくってお願いしたのだ。
0203大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 22:06:05.35
Mちゃんのお母さんは、

「基本的には子供でもプライバシーは守るべきだけど、こんなこと親御
さんも知らないところでこっそりやり続けてたら、体に悪いかもしれない
から。」

と、私の母にそのことを報告したのだ。

そして、

「私(Mちゃんの母)は(私)ちゃんに恨まれてもいいんです。ただ、
約束を破ったと思われることで大人に不信感を持たれても良くないし、
何よりお宅のお嬢さんとうちの子との関係性に亀裂が走ると良くないので」
と、

学校の先生が吐いた姿を目撃したという体で問いただすように頼んだのだ。

かつて私の頭の中にだけ存在した透視能力を持っているというあり得ない
教師が、身近なよそのお母さんに変わった瞬間、だった。

なんだかサンタの正体を知った時みたい。

だけどがっかり感は無かった。感謝しか無かった。

中一にもなれば教師の悪口をしょっちゅう言っていたが(教師の悪口を
バンバン言う方が友達同士では人気者になりやすいし)、小2のあの頃は
先生の言うことは常に正しく、絶対に守らなくてはならないと(体を壊す
ような無茶をしてでも)愚直に思い込んでいたのも、

なんというか。

純粋だったというか。

おバカだったというか。

人間、やはり変わっていくもんなんだな、と思い知らされたというか。
0204大人になった名無しさん垢版2013/04/10(水) 22:07:38.67
まあなんていうか、このエピソードはいい話だと、私は思っている。
0205大人になった名無しさん垢版2013/04/16(火) 17:50:30.24
昔、近所に野球馬鹿の家族が住んでいた、母親が早く亡くなり父親と娘一人
息子一人の3人家族だった、なんでも父親は昔は凄いプロ野球選手だった
らしい、その父親はなんとしても、その一人息子をプロ野球選手にしたかった
ようだ,その息子が幼い頃から、毎晩ピッチング練習もし、なんと筋力をつける
ためか、一日中、へんなギブスをつけていた、とにかくその父親は息子を厳しく
育てていた、そんな様子を物陰から見ながら。俺は号泣した・・・
0206大人になった名無しさん垢版2013/06/23(日) 01:22:43.39
>>199
本当の話なら酷い教師だね。給食が食べられないなら残して家に持ち帰ればいい。ただそれだけでしょ。時間内に完食しろだとか無理強いしているけど、人各々食生活が違うわけじゃないか。こういう馬鹿教師が子供を駄目にするんだ。
0208大人になった名無しさん垢版2016/08/11(木) 20:50:07.60
自分のひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの話。

ひいおばあちゃんのカネさんは、とてもやさしい人だったらしい。
でもあることがきっかけで臥せってしまい、そのまま亡くなった。

何が起こったかと言うと、夜中、自宅にトラックが突っ込んで、トラックは大破、運転手も大怪我をして血まみれになった。
その血まみれでずたずたになってしまった運転手の姿をカネさんは見てしまった。
カネさんはその光景に強いショックを受けてしまい、それを見て以来元気をなくした。
普通の人だったら、寝込むほどのショックを受けなかったのかもしれないけれど。

ひいおじいちゃんは、そんなカネさんを見ながら、とてもやりきれなかったそうだ。
あんな事故がなければ、妻がつらいことになることもなかったのに。
今まで通り元気に過ごせてたかもしれないのに。
自分たちは何もしてないのに、ある日突然トラックが突っ込んできて家も壊されて、妻も臥せってしまった。

でも運転手が悪いと責めることもできない、わざと事故を起こしたわけでは決してないのだから。
運転手も亡くなってしまった。

ひいおじいちゃんは、現場に残された、運転手がそのとき履いていた草履を、力いっぱい地面に叩きつけたそうだ。


…祖母が父に話し、父が思い出話として語ってくれた話です。
0210大人になった名無しさん垢版2017/12/20(水) 12:39:56.60
2年間同棲してた彼女と別れた。ややこしい事情で籍を入れられない自分に彼女の姉さんがズルズルと時を無駄に過ごすより互いの将来のために結論を出しなさいと。
喧嘩別れじゃない、自分が経済力や社会的に力がなくて乗り越えられなくての別れだった。
1日中、山手線に乗ってこの街この駅の楽しかった日々を笑いふざけながら最後に新幹線の東京駅で笑顔で別れた。ドアが閉まった瞬間に俯いた彼女の目から涙が落ちた。
堰を切らしたように自分も堪えきれずに泣いた。安っぽいドラマのような別れシーン。

数日後、気分転換と彼女との暮らしの精算のためにアパートの部屋を模様替えした。
洗濯機の裏側にヘソクリ袋が忘れて張り付けてあった。ちゃっかりした彼女らしい忘れ物に再び泣いた。
0211大人になった名無しさん垢版2018/01/29(月) 22:13:47.24
セピアのように金が手に入る方法とか
グーグルで検索⇒『羽山のサユレイザ』

O2PFN
0216大人になった名無しさん垢版2021/02/04(木) 12:16:27.89
昔 惟任日向守の母は丹波篠山の八上で磔になったと聞いたが
キリンが来るで石川さゆりの磔はコロナ休止の影響で無くなったのか❓
0217大人になった名無しさん垢版2021/08/09(月) 21:10:27.43
一杯のかけそば
0218大人になった名無しさん垢版2022/05/09(月) 09:19:26.82
チョン
0219大人になった名無しさん垢版2022/11/04(金) 10:49:00.41
>>206
昔はそれが当たり前だったからね
給食は栄養計算されてるからきちんと時間内に完食しないといけない
そういう時代だった

アレルギーの問題とか色々出てきてその時代は終わったけど
0220大人になった名無しさん垢版2022/11/04(金) 10:50:53.28
教師個人のせいにしてこき下ろすと気持ちいいけど
何の解決にもならない

現にこの教師は現状を知ると是正してくれてる
「食が細いならもっと食べなきゃ!」と言ってもおかしくない時代なのに
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