量子は観測されるまでは位置は確定せず、観測された瞬間に位置が確定するかのような性質を持つ。
 これはミクロ単位だから軌道を追うことができないためであるが、単一の量子が存在しない他の可能性の量子の干渉を受けたような動きを示すことがあり、その正体がわからないため「量子は観測されるまで他の可能性と重ね合わせた状態で存在する」ことになっている。
 ただし、観測の定義がわからない。
 また、シュレディンガー方程式においても観測に該当する行為が量子位置を確定させることはないと証明される。

 その結果は尖った解釈によれば、世界は確定していないため、今なおこの世界が複数の並行世界と重ね合わせで存在していることを意味する。
 これが「エヴァレットの多世界解釈」。

 ミクロの世界はマクロで観測しなければ確定しない、つまり下位規模の世界は上位規模の世界の観測によって確定する。
 これが人間の認知が事象を確定させる「強い人間原理」。

 合わせて考えると、つまり上位規模の何者かが宇宙を観測したとき、あらゆる並行世界が収束して一つに確定して俺達は消え去るということか?