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【※参考文献】 【★(日本のマスコミが報道しない) 米国の「普通の白人」の人生 】
●『絶望死のアメリカ ―(資本主義がめざすべきもの)』(著者:アン・ケース、アンガス・ディートン)

《アメリカでは1980年代以降、「中年の白人」の《絶望死》が年々増加している。
 本書は、『労働者階級を死に追いやりつつある資本主義の欠陥を冷静に分析し』、資本主義の力を取りもどす筋道を提示する。》

(1)「書評」(朝日新聞社論説委員:A氏)
「『トランプ氏の大統領当選の背景が、白人労働者の困窮であること』は日本でも報道された。
 本書は、それが『死亡率の上昇』にまで至っているという深刻さをデータで示すとともに、『資本主義の有り方についても論じている』。
「著者らが『絶望死』と呼ぶのは『薬物、自殺、アルコールという3つの要因による死のこと』だ。
 これらの死の増加により、1999年以降、『中年(45〜54歳)の白人の死亡率は反転上昇している』という。」
「対象は、『白人内でも特に非大卒の労働者層』。」

「彼らは、なぜ薬物や酒に追い込まれ、絶望するのか?」
 『賃金や仕事の質が劣化』した。さらに『家族や職場、コミュニティを基盤にした生活様式の崩壊』も進行している。
「その中でも筆頭の原因に挙げられるのは『米国の医療制度』だ。『オピオイド(中毒死を起こす鎮痛剤)を合法化し、蔓延させた』。さらに『巨額の医療負担によって、貧乏人から金持ち(経済界)への「上への再分配」が起きている』。
 本書では、米国のあちこちで、こうした「明らかな不正義」が横行していることを指摘している。」

(2)商品情報
・出版社‏:みすず書房(2021/1/19)
・ISBN:978-4622089636
・著者について:
〈アン・ケース〉プリンストン大学経済学・公共問題名誉教授。専門は医療経済学。
〈アンガス・ディートン〉プリンストン大学経済学・国際問題名誉教授。専門は、医療、経済開発など。ノーベル経済学賞受賞。

<出典1> https://book.asahi.com/article/14283730
<出典2> https://www.amaz■n.co.jp/絶望死のアメリカ――資本主義がめざすべきもの-アン・ケース-ebook/dp/B08SBLDH95/