戦争の大量虐殺におけるキリスト教教会の役割は一体どうあるべきか?
何年も前に、ある出版されていない退役軍人省の研究を読んだことがあるが、
そこにはベトナム戦争時代の兵士の大半は、派兵されるまでは、
キリスト教会の積極的信者だったが、PTSDを患って帰還した場合、
信仰コミュニティーに復帰する比率はゼロに近づいたとあった。
先に引用したダニエル・ハロックの上記反省メッセージがなぜそうなるかを説明している。

それゆえ教会は、少なくとも、戦争の問題について沈黙することによって、
原始教会が理解していた、実際“私に従いたい人々に、暴力は禁じられている
”と言ったイエス教義の核心の一つを教え損なうことで、イエスの倫理教義に反し、
殺人暴力行為を促進しているように見える。

それゆえ、青年信者に対し、信仰や魂を破壊する戦争の現実を警告するのを
控えることで、教会は“あらゆる教会が行っている信者維持”戦略を、
直接むしばんでいる。長崎の隠された歴史は、アメリカのキリスト教にとって、
貴重な教訓になる。

あらゆる国家安全保障機関、軍産複合体、戦争で金儲けをする大企業による、
民族主義的、人種差別的、軍国主義的な狙いや、過去1700年間にわたって、
洗礼されたキリスト教徒が、キリストの名において、他のキリスト教徒
(キリスト教信者でない人々は言うまでもなく)を進んで殺害するのを
可能にしてきた、キリスト教以前の、目には目をという報復教義を、
イエスの教えを知っていた初期教会指導者達は、拒否していた。

長崎の隠された歴史は苦闘するアメリカ・キリスト教にとって
教訓的であるに違いない。