2005年(主日A年) 6月19日 年間第12主日
エレ 20:10〜13  ロマ 5:12〜15  マタ 10:26〜33

「実にアダムは、来るべき方を前もって表す者だったのです。」(ロマ v.14)

アダムは創世記の中に登場する神話的人物です。
彼が歴史上の実在の人間であったかなどということは無意味な議論です。
大切なことは、すべての人類が罪と死に支配されていることのアダムは象徴であったということです。
そしてそれはさらに、すべての人を救うために受肉された神の子キリストの予兆として、創世記の中に登場していました。

私たちにとってアダムは神話的人物であっても、神の子キリストの受肉と死と復活は歴史の中の実際の出来事です。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛されました(ヨハ 3:16)。
そして復活された天上のキリスト御自身が、今日に至るまで教会の宣教の主体であればこそ、使徒パウロの証言は生き生きと力強く現代人に語りかけるのです。

「私たちすべてのために、その御子をさえ惜しまずに死に渡された方は、御子と一緒にすべてのもの (神の国を受け継ぐ約束) を私たちに賜らないはずがありましょうか。」(ロマ 8:32)

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より