阿久悠の年代からせいぜい団塊世代ぐらいまでは、
古典、近代純文学、詩歌、映画などに熱中する若者が多かった
文学にしても現在の小説とは出てくる語彙、文体、内容がまるで違う

娯楽の少ない時代、戦前戦後は今でいう不良やDQNでも文学好きが珍しくなかったというから、
多くの人にヒットした曲でも文学性を持ったものが好まれたんだと思う

作詞家や脚本家や台本作家などやりながら、その後作家の道へ進んだ人も多い
なかにし礼、向田邦子、久世光彦、野坂昭如、永六輔、五木寛之あたりは皆そうだ
今は文学的な歌手がいたとしても、一部の人気に留まって、広くヒットするものはないと思う
ヒットするのは語彙が乏しい歌ばかり