「来たぜロンドン!」
雲一つない晴天の下、俺は異国の地へと降り立った
前後左右どこを見ても中世的な雰囲気のあるこの街は、そういうのが好きな俺の気持ちを非常に浮き立たせてくれる
しばらく街を練り歩き、感慨にふけっていた俺は漸うと今回の旅で観光したかった場所へと辿り着いた
「おー ビッグベン でけーでけー やっぱ生で見ると迫力違ーなー」
世にも有名な大時計台の下で、俺は旅程について少々考え込む

俺は新木海斗 17歳 高校生 だがしかし、一般的な高校生とは大きく違う まあ、いろいろな意味でな
まず俺は歴史学者である 今までにした新しい発見は数知れず その中には歴史の解釈を大きく変える者もあったのだ
それゆえ皆俺を呼ぶときは口をそろえてこう言う 「天才」と

一人称なら、こうかな 最初「彼は」で紹介するから紛らわしい