報ステ「甲状腺がん特集」で疑問に思った事(その二) - 杜の里から
http://blog.goo.ne.jp/osato512/e/39cb61915aba3959ce38cf1cbb2851dc
鈴木眞一氏のインタビュー部分

[ほとんどの手術が行われている福島県立医大。そのすべてに携わるのが、鈴木眞一教授だ。
「過剰診断」なのかどうか聞いた。]

鈴木 「今回見つけてあるものは、もうすでにリンパ節に転移したり、甲状腺外に出ていたり、
またそれが強く疑われるものに対して治療していますので…」

[鈴木教授は摘出手術した甲状腺がんのおよそ75%にリンパ節への転移があった事などから、「過剰診断」ではないと強調した。
一方で、「放射線の影響は考えにくい」という立場だ。
とすると、手術が必要なこれだけの数の甲状腺がんが、潜在的に存在していたというのか?]

鈴木 「そうだと思います。」
記者 「逆に、手術しなきゃいけない症例がほったらかしにされていたという事かなという風に思っちゃうんですよね…」
鈴木 「そこは…」
記者 「結果的にはみんな手術してるわけじゃないですか。」
鈴木 「だから、難しい問題があります。転移までは早いかもしれませんが、その後進行して他臓器に転移をするとか、
あとは命にかかわるというのは非常にゆっくりしているがんなんですね。」

[リンパ節などへ転移しても今は症状がないが、将来発症し、しかも重い症状になるかもしれない甲状腺がん
を検査で発見しているのだと言う。 一方で、それらがいつ発症するかについて、確証は持てないと言う。]

鈴木 「それは誰も分からない事なので、我々が治療させていただいたものでも、
多分すぐにでも見つかったであろうものもあれば、しばらく見つからないものを見つけている可能性もあるだろう。
ただそれが、この先急に大きくなるのかならないのかは、我々予測はして治療はしません。」