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労働経済学a第10回 - 森永卓郎
日本は外国人労働者を受け入れるべきか
http://morinaga-takuro.com/class/rodokeizai10.htm
 まず、日本経済への影響を考えよう。外国人労働者の受け入れは、@メリットが即時に得られるのに対して
デメリットは遅れて、しかも長期的に発生する、Aメリットは雇用した企業が独占するのに対してそのツケを
払うのは全ての国民である、という二つの特徴を持っている。
 低賃金の外国人労働力を利用できるようになると、人手不足の解消と人件費コスト削減によって、雇用する
企業はメリットを即座に受けることができる。ところが、外国人労働力の滞在が長期化し、定住するようになると、
彼らのための住宅対策、教育対策、失業対策などに要するコストがじわじわと増えていく。そして、そのコストの
負担者は税負担をしている国民全体になるのだ。
 UFJ総合研究所が05年2月に行った「マクロモデルを用いた・・・
            (中略)
 こうした点を考えれば、人口減の経済へのマイナスの影響を移民の受け入れで打ち消そうとすることが、
いかに問題が大きいかは、明らかだろう。