【欅坂小説】欅坂の道化師【2冊目】

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1名無しって、書けない?(catv?)2018/02/07(水) 21:39:51.64ID:lF44R90tM
欅坂46のメンバーを登場人物とした小説を書いています。メンバー以外の人物はもちろん架空の人物です。前スレはまだ書き込めますが、長文が書けなくなった為に新しくスレを立ち上げました。

前スレ
http://itest.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509967598/

保管倉庫
https://ameblo.jp/nyankozaka/

681名無しって、書けない?(庭)2018/09/06(木) 00:41:13.44ID:dOOpbqxEa
>>680

理佐ちゃんだから好き
https://ameblo.jp/ys0penki0rw/

ただただ俺が理佐ちゃんにデレてもらう妄想ですが良かったらお越しくださいm(__)m

682名無しって、書けない?(庭)2018/09/06(木) 00:54:07.66ID:dOOpbqxEa
ニャンコ先生のスレでさりげなく自分のブログの宣伝する俺

683ジョバンニ(庭)2018/09/06(木) 10:45:18.92ID:8eddHtG3a
>>682
”三蔵な理佐ちゃん”、から読み始めてます。
ドSな理佐さん、素晴らしい(笑)
猿は、平手さんにやってほしかったです(笑)
最近、2年前のKEYABINGOがBSで放送されてて、平手さんが桃太郎の役をやってました。(笑)

684名無しって、書けない?(庭)2018/09/06(木) 12:47:30.18ID:XEv9X1j+a
>>683
さっそく読んでいただきありがとうございますm(__)m

三蔵な理佐ちゃんは現在も理佐ちゃんだから好きスレで書き続けている俺のライフワークですw

脱線ばかりでなかなか天竺にたどり着かないのが悩みです

685ジョバンニ(庭)2018/09/06(木) 13:12:32.93ID:8eddHtG3a
>>684
理佐さんへの愛がすごく伝わって来る文章です。私のアメトモのJKさんが握手会で理佐さんと握手をしたそうですが、すごく優しくて、最後に頭をポンポンしてくれたそうです。

あっ、私、LINEのグルチャみたいに勝手に雑談を書いちゃいましたが、ニャンコ坂さん、怒ってないでしょうか?

686名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2018/09/06(木) 13:48:14.08ID:RxsRp1DSK
>>685
いや、荒らしじゃないですしニャンコ先生はそんなんで怒らないですよ(←圧かけてる)

ただ、庭先生の妄想個スレもありますからそちらに感想書いてあげると庭先生も大喜びかも

【妄想】理佐ちゃんだから好き【小説】 ★3
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1535557766/

で、またやっつけ
http://o.8ch.net/19eca.png

687ジョバンニ(庭)2018/09/06(木) 21:02:37.09ID:6aaFWgoHa
>>686
ありがとうございます(^ ^)
ずーみん、セクシーですね〜。

688名無しって、書けない?(庭)2018/09/06(木) 21:16:55.09ID:WySJXeKJa
>>685
理佐ちゃんの素晴らしさを世の人々に啓蒙したいと思い恥ずかしながら妄想を公表していますからw

689名無しって、書けない?(庭)2018/09/06(木) 21:19:38.28ID:WySJXeKJa
>>686
俺のスレの宣伝までありがたしですm(__)m

理佐ちゃんに操を立てて他メンにお金も時間も使わない俺もずーみんの写真集は買う

690ジョバンニ(庭)2018/09/06(木) 22:37:01.17ID:6aaFWgoHa
平手さんが、ミルミルのCMで、アメリカの砂漠で撮影したとか、やっと発表ありましたね。海外留学とか騒いでたのは何だったんだろう?
せめて、「海外留学ではないです、お仕事です」くらい、当時、言えなかったのでしょうか?

ずーみんの写真集発売直後に、平手さんもロスで撮影した写真集を出したりして。
ミルミルのCM撮影だけで、シブヤノオトとMステを蹴るかなぁ。
海外行かなくても鳥取砂丘で撮影したらいいのに、と思ってたら、同じことをyahooニュースにコメント書いてる人居て、笑ってしまいました。
平手さん好きで記事とか追っちゃうけど、隠し事多い所や、歌番組で笑わないところ、大人に指示されてるのか本人の意思でやってるのか、わからないけど、そういうことをするところが好きになれないです。

ニャンコ坂さん、庭さん、チワンさん、
みなさんは、どう思いますか?

691名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2018/09/06(木) 23:06:34.31ID:RxsRp1DSK
まさに雑談スレ化(笑)

まあ企業広告戦略にはそれぞれの事情があるんでしょうから別にどこで誰をどう使ってもいいとは思うんですが
お金あるんですね〜採算合うんですかね〜っていう感想だけですかね(笑)

http://o.8ch.net/19ek6.png

692名無しって、書けない?(庭)2018/09/07(金) 05:35:33.50ID:OevA2uJAa
ぶっちゃけ理佐ちゃん以外のメンバーには興味が無いからよく分からないですw

693ニャンコ坂46(catv?)2018/09/07(金) 17:46:33.64ID:5YBlBAYLM
>>690
分かるような分からないような。
一番に分からないのは平手友梨奈自身の意思なので。他のメンバーも何を考えているか分かりませんし、何ともコメントのしようがありません。

694ニャンコ坂46(catv?)2018/09/07(金) 17:49:26.31ID:5YBlBAYLM
>>691
広告費は採算度外視なんですかね。
ミルミルのパッケージに力入れてるチワンさんのセンスが好きです(笑)

>>692
実に正直でよろしい(笑)
それでこそ庭さん

695名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2018/09/07(金) 18:45:10.64ID:XDuQxSvPK
>>694
そりゃあCMですから商品の方に力注がないと(笑)

696ジョバンニ(庭)2018/09/07(金) 22:03:22.84ID:awKeLp6ta
ミルミルという名前を思い出せずに、あの
火曜サスペンス劇場のオープニングみたいな柄の飲み物と言ってしまうのは、わたしだけでしょうか?(笑)

697ジョバンニ(庭)2018/09/07(金) 22:09:24.56ID:awKeLp6ta
最近、ヤクルト10本パックが328円税抜きが
348円税抜きになって値上がりしたのは、
海外の砂漠で撮影してCM制作費が嵩んだからかもしれませんね〜。
母が牛乳飲めなくて、ヤクルトしか飲めないのて値上がりは、困ります。私は、映画レオンのレオン並みに牛乳をアホほど飲みます。←どうでもいい話(笑)

698名無しって、書けない?(庭)2018/09/08(土) 13:05:09.43ID:j+IL/abba
規制をかい潜りながらの保守

699ジョバンニ(庭)2018/09/08(土) 17:24:23.75ID:cynrWfnNa
>>698
規制って、どうなるんですか?

700名無しって、書けない?(庭)2018/09/08(土) 20:58:17.09ID:rnPh4SWaa
>>699
荒し対策で規制がかかると一定時間書き込めなくなるんです

俺は書き溜めないで1話書いたら投稿してまた1話書いて投稿する鮮度優先タイプなのでこれが何回か続くと妄想するモチが下がるんですよね

701ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 05:06:55.31ID:VMoQ70U3M
「駄目だよ。これ以上は……」

「ここまで来てミッション放棄?大丈夫だよ。あたし達なら」

ハンドルを握ったまま硬直する加藤史帆へと、東村芽依は笑みを浮かべてその手の弾丸の詰まった弾倉を彼女へと手渡した。
加藤史帆は掌に収まりそうな小さな銃をシートの裏から取り出して受け取った弾倉をグリップの下から差し込んだ。その黒い銃身にはベレッタと記されている。

「行こう」

その東村芽依の言葉を受けて、加藤史帆は拳銃を右脚のホルダーへと押し込みアクセルを踏み込んだ。

702ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 05:08:34.09ID:VMoQ70U3M
畑の中の一本道を進んで行くと、やがて少し開けた場所で行き止まりとなった。そして、その奥に鳴滝が乗っていた黒いバイクが停めてある。
車から降りた東村芽依は、ライフルを片手にバイクへと歩き出した。少し遅れて、周囲を警戒しつつ加藤史帆が続く。
広場の奥の林の中に人ひとりが通れる程の小道を見つけ、芽依は躊躇なく進んで行く。その背中を追いながら史帆もやっと拳銃を手にしていた。
聴こえて来る波の音に誘われるように小道を抜けると、目の前に小石だらけの海岸が拡がった。

「誰?」

立ち止った芽依が眉をひそめる。波打ち際に立つ鳴滝の隣にもうひとつの影を見たからだった。

703ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 05:28:12.82ID:N8//5v5qM
ノースリーブの白いワンピースに長い黒髪の女が、鳴滝へと何やら語りかけている。
思わず一歩踏み出した芽依の足元で、重なった小石がカチリと音を立てた。

「よう、遅かったな」

そう言って振り返った鳴滝と同じく、隣に立つ女もその顔を芽依と史帆へと向けた。

「飛鳥……」

芽依の口から漏れ出たその名前に反応するかのように、女の黒い瞳が紫へと色を変えた。
咄嗟にライフルを構えた芽依の瞳も金色へと変わっている。その背後で拳銃を構えて立つ史帆の銃口は鳴滝へと向けられている。

704ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 05:58:54.00ID:BxvpHr1BM
「やめとけ。俺たちが争う理由は無い」

「どうして、貴女がここにいるの?」

鳴滝の制止の声さえ聞こえないかのように、芽依はライフルの照準越しに女を睨みつけながら言った。
その問いに答える代わりに、女は右の手の平を芽依と史帆へと向けた。
次の瞬間、芽依と史帆は女の紫色の瞳から目を離す事なく膝から崩れ落ちていた。

「飛鳥……なぜ……ここに?」

動きを奪われながらも、芽依が再びその名を口にした。

「そのうちわかるさ」

代わりに鳴滝がそう答えると同時に女の手の平から放たれた閃光と共に、彼女は三人の前からその姿を消していた。

705ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 06:16:21.14ID:1CQ/550fM
「何故、飛鳥と?」

硬直を解かれた芽依と史帆は、すかさず銃口を鳴滝へと向けた。

「君達もダイスのメンバーなら知っているだろう」

「あたし達の事を知っているの?」

「アスカプロジェクトの件で、君達んとこのチワンと一悶着あったからな」

「一悶着?」

芽依が眉をひそめるその後ろで、史帆が引き金にかけた指に力を込めていた。

「じゃあ……やっぱりお前が……」

史帆のその言葉に、芽依が我に返ったように目を見開いた。

706ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 08:04:13.45ID:3QpegdMKM
「クロウ!」

「さぁな。だとしても、なぜ俺が殺されなきゃならないんだ?」

呆れ顔でズボンのポケットに両手を入れた鳴滝の動きに、二人は一瞬身を引いた。

「クロウだからよ」

「答えになっていない」

「動かないで!」

一歩踏み出した鳴滝へと芽依の怒声が響く。

「動いちゃダメなのはお嬢ちゃん達の方よ」

背後から聞こえたその男の声に、芽依と史帆は銃口を鳴滝へと向けたまま顔だけを後ろへと傾けた。
そこには、拳銃を構えた二人の男姿があった。

707名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2018/09/09(日) 11:16:05.88ID:cl/fwNgvK0909
更新乙です
上で(庭)表示の説明してたときに感じたんですが
このスレも字数制限が着実に進んできてますね

708ニャンコ坂46(catv?)2018/09/09(日) 13:49:01.82ID:7354euidM0909
>>707
厳しいですけど使い切りましょう

709名無しって、書けない?(庭)2018/09/09(日) 14:57:19.61ID:PP27Z58/a0909
この前のひらがな推しで監督してるかとしを好きになってしまったからかとしの行く末を心配しながら読んでいます
もちろん理佐ちゃんは別格ですが

710名無しって、書けない?(庭)2018/09/10(月) 19:02:09.21ID:CFQJYWmXa
通りすがりに上げときます

711ニャンコ坂46(catv?)2018/09/10(月) 20:34:42.62ID:qOCfMOZIM
>>710
ありがとうございます!

712ニャンコ坂46(catv?)2018/09/10(月) 20:35:04.61ID:qOCfMOZIM
芽依へと銃口を向ける細身の男の瞼にはアイシャドウ。だが、薄っすらと笑みを浮かべた男の細い目は冷たく東村芽依を捉えている。

「可愛い顔して危ない物持ってるのねぇ。ケル・テックのライフルなんてマニアック」

冷やかし口調で語る男だったが、芽依も史帆も動く事が出来ずにいた。何故なら、ここまで背後に接近されながらも気付かずにいたのは、彼女達にとってはこれが初めてだったのだ。
それはつまり、この男達も何かしらの訓練を受けた猛者であることを示している。
そして理由は他にもあった。

713ニャンコ坂46(catv?)2018/09/10(月) 20:36:11.10ID:qOCfMOZIM
「あんたの方が、よっぽどマニアックじゃない。アディール・コンシールなんて」

芽依が煽りがちに言った通り、その男の手にしている銃は他とは少し違っていた。史帆へと銃口を向けている大男の銃はデザートイーグル。しかし、この男の銃は小型であり、まるでスマートフォンのイヤホンジャックに銃口が空いているようにも見える。しかも二つ。

「あら、知ってるの?やっぱりお嬢ちゃんってばマニアック」

それは、まだ売り出されたばかりの銃だった。それを手に入れているという事は、何らかの組織に属している人間に違いない。

714ニャンコ坂46(catv?)2018/09/10(月) 20:37:35.58ID:qOCfMOZIM
「おじ様って何者なの?」

背後に立つ男から再び鳴滝へと目を向けた芽依が飄々と問いかけた。

「おじ様?」

鳴滝が答えるよりも早く、アイシャドウの男が呆れたような声を上げていた。

「鳴ちん、あーたおじ様って柄じゃないでしょ?」

「そうか?結構、ハマってると思うが」

「答えて!」

アイシャドウの男と鳴滝の間に交わされる言葉を、芽依の怒声が遮った。

715ニャンコ坂46(catv?)2018/09/10(月) 20:38:35.86ID:qOCfMOZIM
「何者も何も、俺はただの貧乏探偵だよ。前にも言っただろ?」

「ふざけないで!」

「ふざけてなんかいないさ。それ以外に無いんだからな」

引き金に力を込めた芽依の指を見ながら、鳴滝はそう答えると頭を掻いて溜め息をひとつついて背を向けた。

「鳴ちん、あーたってつくづく女運が無いわよねぇ……」

「それに関しては放って置いてくれ」

アイシャドウの男を見る事もなく、鳴滝は二つ目の溜め息と共にそう吐き出した。

「クロウ……」

言葉に詰まった芽依の後ろで、憎しみにも似た眼差しで鳴滝を睨む史帆がそう呟いた。

「さっきからクロウ、クロウって……。そんなに俺を殺し屋の殺し屋って事にして撃ち殺したいのか?」

呆れ顔のままに振り返った鳴滝が、銃口を向ける史帆へと振り返った。

716ニャンコ坂46(茸)2018/09/11(火) 07:43:31.31ID:KK2PhxTad
「だったら撃ってみろ。何の証左も無しに撃ち殺して悦に浸るのが君の望みならばな」

一瞬にして豹変した鳴滝の眼光に、史帆は硬直していた。

「アナちゃん」

アイシャドウの男がそれだけ言って目配せをすると、史帆へと向けていた銃口を大男が下へと降ろした。

どこからか出航を知らせる汽笛が響いた。

それを合図としたかのように、鳴滝が動く。
史帆の放った弾丸を寸前でかわし、いつしか手にしていたボールペンを鎌のように使って史帆の腕を絡め取った鳴滝は、史帆の銃を奪い取りその銃口を彼女へと向けていた。
その行程は一瞬であったが、その一瞬のうちに芽依もアイシャドウの男により制圧されていた。

717ニャンコ坂46(茸)2018/09/11(火) 07:44:51.03ID:KK2PhxTad
「昨日の夜、この島のショッピングモールの駐車場で話したよな……」

史帆へと銃口を突き付けながら、鳴滝は囁くように彼女の耳元で囁く。

「相手の力量を測れる奴が生き残る」

まるで挑発するかのような彼の言葉に歯をくいしばる史帆の耳元で、鳴滝は尚も言葉を続けた。

「だが、幸運だったのは、俺達がお前らの敵じゃないって事だ」

その言葉に、史帆の顔から憎しみの表情が消え去った。

「飛鳥!まだいるんだろう?出て来い」

それまでの緊張感を解くように、鳴滝があっけらかんと何もない中空へと向けて語りかける。その名前に息を呑む芽依と史帆の目の前に、名を呼ばれた存在が紫の光と共に姿を現した。

718名無しって、書けない?(庭)2018/09/11(火) 13:44:12.54ID:za68Fhd0a
いよいよ目が離せない展開になってきた

719ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 06:54:08.21ID:22J5MNyhM
幻影なのか。中空から舞い降りた女の肌は、淡い紫の光から現実味を帯びた色を取り戻し、その長い黒髪は潮風を受けてなびいている。

「どう言う事?あなた、何なの?」

アイシャドウの男に組み伏せられながらも、芽依はその目を見開いていた。

「そんなに驚く事でもないだろう。飛鳥も君達と同じ『魔動核』から力を得た一人さ」

現れた飛鳥に代わり、鳴滝が芽依の問いへと答えを返した。

「私達とは……違う……」

鳴滝が構えた銃口の先で、史帆が弱々しく呟いた。

「確かにな。どう言う理屈かは知らないが、同じ魔動核から力を得たにも関わらず、君達と飛鳥は違う。おそらくは、あの忌まわしい実験の副作用なんだろうが」

鳴滝が言うように、その違いは力を発動した時の瞳の色からも判別出来る。平手友梨奈をはじめとする「大日本帝国陸軍軍事機密第四○四号」と名付けられ、この島に運び込まれたもうひとつの魔動核のキャリアも同じく、その多くの瞳は金色に変化するのだ。
だが、この飛鳥の瞳は紫色に変化している。

「もう一人、知ってる。紫の瞳を」

「そいつは誰だ?」

芽依が漏らした言葉に、鳴滝がすかさず喰いついた。

720ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 19:51:58.97ID:vhbROAQwM
「今泉……佑唯」

その名前で尾関梨香の顔が先に浮かんだ鳴滝の隣で、それまで無表情だった飛鳥の瞳に感情が宿っていた。

「佑唯……佑唯……」

「知っているのか?」

その名を繰り返す飛鳥の異変に、鳴滝は堪らずそう問いかけていた。

「今泉佑唯。アスカ・プロジェクトのもう一人の被験者よ」

「なんだと……他にもいたのか?」

今度は、はっきりとした口調で芽依が言葉を返した。だが、その瞳は怒りを含んでいる。

「知らなかったの?飛鳥と一緒にいるくせに」

「好きで一緒にいるわけじゃないからな」

「わけわかめ」

「とにかく!」

呆れた芽依の声を鳴滝が強引に遮った。

721ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 19:53:29.42ID:vhbROAQwM
「お前らダイスが探しているもうひとつのの魔動核は平手友梨奈が持っている。そして、それを狙ってマグスが動き出した。つまり……」

そこまで語った鳴滝は、史帆へと向けていた銃を降ろして、彼女の右脚のホルダーへと差し込んだ。

「俺達の目的は同じだ。あのサイコ野をぶっ飛ばして魔動核を守る。違うか?」

「違う!」

未だアイシャドウの男に組み伏せられたままの芽依が、鳴滝を睨んだ。

「私達の目的はひとつ。魔動核の奪還」

「そんな事は百も承知だ。悪いが俺はあんな石コロになんざ何の興味もない。好きにすれば良い。だが、それもマグスを倒してからの話しだ。だよな?岡ママ」

そう鳴滝に問われたアイシャドウの男は、しゃなりとその首を傾げた。

722ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 20:17:15.65ID:vhbROAQwM
「でも……もっと綺麗になれる力をもらえるなら、その石コロ欲しいかも」

「魔動核でも、それは無理だろう。本物の化け物になるだけだ」

「鳴ちん!化け物ってなによ!」

鳴滝の言葉に激昂したアイシャドウの男の一瞬の隙をつき、芽依は拘束を解いて再び銃口を鳴滝の額へと向けていた。
だが、鳴滝もその左手の人差し指と中指を芽依の喉元へと押し付けていた。
その硬直した状況の中で、芽依はひとつの明確な答えに気付き息を呑んだ。

「クロウ……それって……」

「それ以上語るな。俺は君を失いたくない」

その謎の会話がもたらした僅かな沈黙の後、芽依は手にしていたライフルの引き金から指を外した。

723ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 20:27:13.96ID:vhbROAQwM
「あいつが……来る……」

その小さな顔のこめかみを両手で抑えた飛鳥が、震える声で鳴滝へと訴えた。その尋常ではない彼女の怯え方に、鳴滝はあいつが誰かを悟って表情を強張らせた。

「あいつって、まさか」

「ああ……その『まさか』さ」

ライフルを構えたまま目を見開いた芽依へとそれだけ言って、鳴滝はその何者かの気配を探るように目を閉じた。
その彼の様子に、銃を手にした者達は鳴滝と飛鳥を中心にして四方へと銃口を向けながら『あいつ』の襲来に備える陣形を取っていた。

「何処にいる……」

その鳴滝の呟きと重なるように、この海岸へと続く小道の方から、落ち葉を踏みしめるような人の足音が近づいて来るのが聞こえて来た。

724ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:25:41.74ID:pWq8uZMJM
芽依と史帆、そしてアイシャドウと大男の銃口が一斉にそちらへと向けられる。

「これはこれは。皆さんお揃いで」

黒く長い髪を後ろでひとつに束ね、丸眼鏡の奥で細い目に冷たい気迫を宿した男が皆の前に小道から姿を現したのはほぼ同時だった。

「飛鳥……こちらへ来なさい。君をその苦しみから解放出来るのは、その男じゃない」

向けられた四つの銃口さえ気に留める素振りも見せず、その男は飛鳥へと向けて足を踏み出していた。

「マグス!それ以上、動くな!」

瞳を金色に変えた芽依が叫ぶ。だが、マグスはその歩みを止めるどころか、芽依の構えたライフルの銃口の前に自らの胸を差し出した。

「ほぅ。君も能力者ですか。しかし、君の力では今の私は撃ち抜けませんよ。試してみなさい」

臆する事もなく言い放たれたマグスの言葉に、芽依は迷わずにその引き金を引いていた。
乾いた破裂音が響く。だが、その弾丸は虚しく宙を切って小道を覆う林の枝のひとつを落としたのみだった。

「虫ケラがいくら寄り集まったところで、所詮は虫ケラです。諦めなさい」

そう言い放ったマグスの視線は目の前で絶望する芽依にではなく、既に鳴滝の背後に立つ飛鳥へと向けられていた。

725ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:27:50.58ID:pWq8uZMJM
「諦めるのはお前の方さ。しつこい男は嫌われるぜ」

それまで目を閉じていた鳴滝が、そこでやっとその目をマグスへと向けた。

「鳴ちん。あーたみたいに、あっさりし過ぎるのもどうかと思うわよ」

銃撃が無効だと悟ったのだろうか。アイシャドウの男は銃を降ろして呆れ顔で鳴滝へとそう苦言を呈した。

「いや、俺の場合は、ほら、一途って事さ」

「一途って言葉が一番似合わないのは、鳴ちん、あーたでしょ?」

目の前に現れた脅威さえ関係ないように淡々と繰り広げられるこの男達の会話に、芽依だけではなく史帆さえも驚愕に言葉を失っていた。

「さぁ、私の元に来なさい。新しい世界を共に築こうではないか」

マグスは右手を飛鳥へと差し向けていた。

「どうする?飛鳥」

「嫌だ……」

鳴滝の問いかけに、飛鳥は尚も怯えた表情でそれだけ答える。

「だったら……立ち向かえ。お前の方が強い。それは俺が保証する」

「鳴滝君。君の言う強さとは何ですか?」

飛鳥の返答を遮るように、マグスが言葉を挟んだ。

726ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:29:42.93ID:pWq8uZMJM
「うるせぇ。てめぇで考えろ」

鳴滝の荒い語気に同調し、彼の背後で薄紫の閃光が周囲を包み込んだ。

「来ないで……」

怯えから憎しみへと変わった飛鳥の瞳の色が、その右手からマグスへと撃ち放たれた。
紫の光の筋が彼の胸を貫く。一瞬後ろへと仰け反ったマグスだったが、苦悶の表情は直ぐに歓喜へと変わっていた。

「良いですね、その目。その憎しみに満ちた目こそが私のしもべに相応しい」

「しもべ?それが本音か」

悦に浸るマグスの言葉尻を掴んだ鳴滝がそう言い捨てる。

727ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:30:28.37ID:pWq8uZMJM
「優れた猟犬は優れた狩人の元に育つ。違いますか?」

「飛鳥を犬扱い……やはり、てめぇはクズだな」

上目遣いにマグスを睨んだ鳴滝が左手を構えた時、その袖口から白い紙片が足元の小石の上へと舞い降りた。

「式神?……川口玲子か!」

眉間に皺を寄せたマグスがそう叫ぶと同時に、背後の林の小道から鳴滝達の元へと疾走する二つの足音が聞こえて来た。

728ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:31:52.20ID:pWq8uZMJM
連投規制と文字数制限でブログと前後してごめんなさい。

729ニャンコ坂46(catv?)2018/09/12(水) 22:36:04.98ID:pWq8uZMJM
あと、庭さんは気がついたかもしれませんが、サイコパスなストーカーが現れたので、このスレもここで終わるかもしれません。
役一年間、いろいろお世話になりました。
心からありがとうです(^_^)

730名無しって、書けない?(庭)2018/09/12(水) 23:41:39.06ID:tRcZ0MTHa
俺の方こそありがとうございますm(__)m

ニャンコ先生の影響でブログに保管しようと思いつき
幾つか未完になってる妄想を見つけることが出来ました

731名無しって、書けない?(広西チワン族自治区)2018/09/13(木) 05:12:02.90ID:WFK705Q7K
了解です
自分も先生のおかげで絵の楽しさを再発見できました
ありがとうございました

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