【6】「ポスチャーフィット調節は腰痛の原因となる」ことの証明(その1)

これも、現代チェアにはないアーロン・チェアの代表的な欠点の1つです。

元来、アーロン・チェアには、ポスチャーフィット調節ではなくて、ランバーサポートが搭載されていました。

http://garage.plus.co.jp/product/chair/aeron/aeron.asp

背中を押すランバーサポートならば、背骨をS字に保持するのは合理的です。しかしながら、ランバーサポートの材質は何度も破損するほどに脆弱だったのです。
実際、以下の中段にあるアーロン・チェアのクレームに関する一文「95%以上の苦情がランバーサポートの破損」と書かれていることをご確認下さい。

http://www.malsyo.co.jp/Aeron.html

しかし、ランバーサポートが何度破損しようとも、ハーマン・ミラー社は12年保証の自縄自縛によって、それを無償交換せねばなりません。これでは、ハーマン・ミ
ラー社の損失は甚大になります。そこで、ランバーサポートの無償交換による経済的損失を埋めるためだけに、急場凌ぎで代替的に考案されたのが、ポスチャ
ーフィット調節なのです。ランバーサポートは背中を前に押し出す機能です。一方、その代替案のポスチャーフィット調節とは、お尻を「前に」押し出す機能です。
実際に、ランバーサポートとポスチャーフィット機能の作用箇所を以下でご比較下さい。

http://www.vanilla-chair.com/fs/aeron/c/function-posture
http://garage.plus.co.jp/product/chair/aeron/aeron.asp

ところで、直前に既述した通りで、現代チェアの背もたれは、人間の立位姿勢の背中からお尻に渡る背骨のS字カーブを座位で再現するために、すべからく、お尻
の後ろに相当する箇所は「後ろ」に凹んでいるのです。驚愕すべきは、アーロン・チェアのポスチャーフィット調節とは、

            現代エルノゴミクスが「快適に座れる」条件とするお尻を「後ろ」にずらすのではなくて、その真逆、お尻を「前に」ずらす機能

であることです。信じがたい真実がここにあるのです。そこで、今一度、ポスチャーフィット調節の作用箇所をご確認下さい。臀部の下に作用するだけです。

http://www.vanilla-chair.com/fs/aeron/c/function-posture