「こんにちわー!20歳の大学せいコウキでーーーす!車バッチリもってるからドライブとか、しようよ!夜景とか、見ようよ!顔はホリケンって言われたことあるね!それじゃあ返事待ってまーす。メールからはじめよう」

うわー、コイツなら物の見事に引っかかってくれそう。物凄く引っかかってくれそう。というわけで、僕はこのホリケン似のコウキ君20歳大学せいに狙いを定め、返事のメールを書きました。

「こんにちわ、メールありがとう。なんか楽しそうな人だったのでメール出しました。よろしくお願いします。でもね、わたしイロイロな掲示板に書き込んでるから、コウキ君がどのメッセージを見てメールくれたのかわからないの。よかったらメッセージを見た掲示板を教えてくれない?メール交換やデートはそれからしようね」

という風に返信しました。中には「うわ、patoのヤツ、ネカマじゃんか。純朴なコウキ君を騙しやがって!」とか思って嫌悪感を覚える人もいるかもしれません。けれども冷静に考えてください、コウキ君は僕とメール交換をしたいとメールを送ってきたのです。僕はその望みを叶えただけ。一言も女だと僕は言ってません。嘘は一言も言ってないのです。まあ、コウキ君がどう受け止めるのかは僕の責任範疇ではないですので。あくまで僕は純粋にコウキ君とメール交換してるのです。

さあ、これできっと有頂天のコウキ君が返信してくるはずです。キッチリとメッセージを見た掲示板のURLとか書いて送ってくるはずです。ハァハァ、いよいよ僕のメアドをイタズラに使った痕跡を見ることができる。で、送られてきたコウキ君のメールがコレ。