LTSpice使います。いや、使いたい。 その2
>>353
それも、この9月でお仕舞いみたいね
ttps://www.itmedia.co.jp/news/spv/2208/05/news112.html Spiceシミュレーションの不具合点1:hre帰還率が反映されない
(BJTのhパラメータで電圧帰還率:hreがあるが、Spiceにはhreの概念がない)
例)2SC2240で1mA15V時、hoe=2uS(Ro=500kΩ)、hre=50uV/V
定電流負荷で受けるとgm=38ms@1mAなので電圧ゲインはgmRo=38m*500k=19,000倍と計算される。
hreがあるのでベースにはgmRo*hre=0.95の電圧が戻り、電圧ゲインは19000/(1+0.95)=9744に減少するはずだが、シミュレーションではhre分は反映されない。
正しく計算するには、hreの帰還電圧源をベースに加えればよい。
PNPの場合はgmRo*hreの値が1/4〜1/5なのでhre成分は無視しても影響は小さい。 >>355
おっと、大きな間違いがあるのを訂正。上の説明ではhreはマイナスの極性になってしまうぞ。
hreは正の値であり、コレクタはベースに対し逆位相なのでhreは負帰還として働き入力インピーダンスは低下する。
(従って、見かけ上の電圧ゲインは増える)
>>正しく計算するには、hreの帰還電圧源をベースに加えればよい。
は同じだが、簡易的にはhie/hreの値の抵抗をB-C間に接続するだけでも良い。 >>355
入力1mA → 電圧ゲイン19,000倍
→ hreが戻る → 電圧ゲイン9744倍
→hreが戻る → 電圧ゲイン 9744/(1+0.95)
→hreが戻る → 電圧ゲイン 9744/(1.95)/(1.95)
(省略)
という理解で良いですか
そうじゃなくって、hreが1回しか戻らないなら、その数え方を教えてください >>357
>>そうじゃなくって、hreが1回しか戻らないなら、その数え方を教えてください
普通に電圧でフィードバックするNFBの計算と同じですよ。(NFB分を分母に加算)
電圧ゲイン9744倍の計算はhreの極性を間違えているので、正しくは
「gmRo*hre=0.95の電圧が戻り、電圧ゲインは19000/(1-0.95)=3.8e5に増加」
となりますが、hoe=1.8uSになったらゲインが∞になるの?と言う疑問が出ますね。
これはhreを電圧源と見なした為の現象で、そもそもhreの発生源はVce変化による
ベース幅変調からのベース電流変動なので、hie/hreの値の抵抗をB-C間に接続して
コレクタ電圧を電流でベースに返すモデルで計算する方が良い。(hre測定条件は
Ib一定時のdVbe/dVceなので、Vce増大で必要Ibが減るとIb一定を保つ為にVbeが増加)
このモデルで計算するとhre帰還分は入力インピーダンスが減少するだけで
電圧ゲインは19000のままで変わらない。
従って、上の発言の
>>正しく計算するには、hreの帰還電圧源をベースに加えれば良い。
は間違いでしたね。今回の発言で自分の認識違いを発見できて良かったです。 Spiceシミュレーションの不具合点2:バイポーラTrの準飽和を記述できない
特に高耐圧品種で顕著な準飽和現象を表現するパラメータがSpiceにはない。
(Vafの値はIc, Vceによって変化するがSpiceではVafは定数で全く変化しない)
低電圧・大電流領域ではコレクタ高抵抗層の電圧降下でB-C接合が順方向にバイアスされてベース幅が広がり、hFEが低下すると同時に大量のキャリアがベース〜コレクタ内に蓄積してftが下がる現象(Kirk効果)をシミュレーションできない。
この準飽和状態での静特性を無理に表現しようとして、Vafの値が異常に小さく記述されている品種(2SCR375P等)もある。
準飽和を脱したVceでのVafが本来の値なので、このような品種では使う条件(Ic, Vce)でのVafの値を調べて書き換えないと使えない。 LTSpiceのドキュメントフォルダにある方のstandard.bjtとかを書き換えてモデルを追加していた場合LTSpiceをアップデートしたらどうなりますか?
・LTSpiceのアップデートでモデルファイルが上書きされてユーザーが追加したものが消えてしまう?
・LTSpiceのアップデートでユーザーが追加したモデルは消えないように新規モデルの差分のみが追加される
・そもそもアップデートでbjtなどには新規モデルの追加はない
? シミュレーションはどこまで行っても実物じゃない
最後は実物でテストしないとわからない >>360
今後永遠に上書きされない保証なんてないんだから、万一に備えてバックアップを取っておくしかないのでは?
Spiceシミュレーションの不具合点3:BJTのft電流特性が合わない
Spiceではベース蓄積容量Cb=tf*gm(tf=ベース走行時間)で、tfが一定ならCbはIcに比例し微小電流ではCbもゼロに近付く。
B-E間容量は固定値の接合容量Cjも並列になるので小電流ではCjが支配的になり、ft=(1/2pitf)/(1+Cj/Cb)で、Cj=Cbになる電流以下ではftはIcに比例して低下する。
ところが実際には小電流ではftはIcの√にほぼ比例するカーブを描く。
つまり、Spiceでは1mA→0.01mAに電流が減るとftは1/100になるが、実際は1/10程度にしか減らない。
正確を期すには実動作電流でのftが合うようにCjeの値を調整しなければならない。 Spiceシミュレーションの不具合点4:FETの小電流gmが合わない
SpiceではJ-FETもMosもgm伝達特性は完全な二乗特性と見なして計算する。
従ってgmは√Idに比例し、Vgs-gmカーブは直線でVpでゼロと交差して急峻にカットオフする。
ところが実際の素子は小電流では二乗特性から外れてLogカーブに移行する。
例えば東芝の小型Mos:SSM3K7002はデータシートでId=100m/10m/1mAj時でgm(Yfs)=300m/55m/7.5mSと読めるが、実測してみると同じ電流条件でgmは250m/45m/5mSと大きく低下し、10mA以下ではBJTと同じLog特性を示している。
Spiceでは、Id=100mAでgm係数を合わせると1mA時にgm=30mS、0.1mAではgm=10mSと計算されるが、実際には0.1mAではgm=0.5mSまで落ちているのである。
FETをSWとして使う時はgm電流特性のずれは無視できるが、小電流でアナログ的な増幅素子として使う場合は、動作点での実測特性に合わせてパラメータを調整しなければならない。
低周波に限れば、ソースに指数関数特性のDiを入れてId-gm特性を現物にマッチさせることは出来るが、Cis, Cosの電流が外付けしたDiに流れてしまうので歪特性などは正しく評価出来ない。 LTspiceって大学教育、企業研修やホビー用で無料にしたんだから、真剣になって不具合どうのこうのするシミュレータじゃ無いでしょ? >>364 に質問。
LTspice以外のシミュレータで、上にあるような不具合点は改善できるの? モデルの複雑さと計算コストはトレードオフだから、デフォルトのモデルだと必要な精度が
出ない可能性があるという当たり前の話だと思うんだが>>364も>>365も何か誤解してないか?
例えば>>355はBJTのデフォルトのモデルの問題点を挙げているが、同時に問題を解決するための
モデルの高精度化の方法も書いてある
そういった対処方法を把握していればLTspiceで十分対応できるし
把握してないなら、それはユーザー側の実力不足でしょ
シミュレーション全般に言える事だけど、ユーザー側には不必要に複雑すぎるモデルを使わない事
必要に応じてモデルの改善が出来る事の両方が求められるよ まあ、要するにSpiceでは半導体の動作点で変化するパラメータに対し
接合容量のように変化も精度よく追跡できる項目と
Vaf(Lambda)や温度変化のように動的変動に対処できない項目があり
その他の変化への追従が不完全な項目も含めて誤差がどれだけあるか
を定量的に把握しておく必要があるという事。
誤差が数倍以上になる動作点で解析するなら、パラメータを再調整したり
変化メカニズムを外部に付け加えて補う事になる。
(例):アンプ出力Trのチップ温度を発熱量と熱容量から等価回路で表現し、
得られた温度からVbe温度変化をベースに電圧源を挿入する事で動的補正
上の不具合点の指摘は誤差が非常に大きくなる、ありがちな例かな? >>363
>>SpiceではJ-FETもMosもgm伝達特性は完全な二乗特性と見なして計算する。
デフォルトではそうだが、VDmosのパラメータに "Subthres" というのがあり、
伝達特性の二乗カーブからLogカーブへの移行を記述できる。
Subthres=1m と書くと約20mA以下でLogカーブになるが、移行が非常に急駿
(完全に切り替わる)なのでgmカーブは移行ポイントで折れ曲がってしまう。
もう少しソフトに切り替わってくれれば(移行係数を指定できれば)良かったのにな。 KiCadの回路図をLTspiceでシミュレーションできるのか? >>369
知らんけど、Netlistが吐ければ動かせるんじゃない?
(もちろん含まれるモデルはLTspiceにもあること)
>>359
>準飽和現象でhFEが低下すると同時に大量のキャリアがベース〜コレクタ内に蓄積して
>ftが下がる現象(Kirk効果)をシミュレーションできない。
準飽和でftが下がる現象はItf, Vtf, Xtfのパラメータで不完全ながら記述できる。
Xtfが3〜10程度では電圧範囲が狭すぎるので、Xtf=10kと非常に大きく取り、
Vce=1.5Vで準飽和か始まるIcをIneeとするとItf=Inee*100, Vtf=0.5 とすれば
かなりの広範囲で準飽和開始条件に合わせられる。 メーカー公開モデルも、なんか新人が研修で作ったようなの混ざっててこわいわ~w
正常モードの狭いウィンドウでだけデータシート通りの電圧電流出すだけのクソモデルは公開するのやめいやら ところでみんな、使っている半導体モデルのパラメータがどのくらい現物と合致しているかを把握してる?
手持ちの2SA1015の実測hFEカーブにフィッティングさせたら Is=12f Bf=225 Ikf=90m Ise=30f になった。
メーカ公表のspiceモデルは同じチップの2SA1162で Is=35f Bf=190 Ikf=0.3 Ise=0.1f になってる。
特にIkfとIseが違うのでhFE電流特性は現物より非常にフラット。 TL431(可変シャントレギュレータ)のモデルはひどかったな
ある1社のやつはアノードをGndに接続することを限定して作ってあるみたいでプラス電源ならいいけど2.5Vのマイナス電源にしようと思ったら変な動きした
もう1社のやつは加える電圧を0Vから増加させると2.5Vに満たないのに出力に2.5V出たりして「おまえは発電してるのか」って叫びそうになった LTSpiceの開発者でアナデバ退職したMike Engelhardt氏
今何やってんのかな、と思ったら今年の5/9にSPQRとかいう新しいシミュレータをリリースするらしい なんか知らないうちにライブラリのサーチパス変わってる
インストールファイルが”.exe”じゃなくて”.msi”になってるし
古いやつをインストールしなおしたよ Help メニューから開く PDF 巻末にある LTspice 17.1 Beta Release のことだったりして ライブラリのパスがDocumentsじゃなくて%APPDATA%になったみたいだ >>381
そうかもしれん
もう古いのに戻しちゃったからそれ読めないけど、2022.12.29のやつはインストーラが.exeでバージョンが17.0.36.0
ここまではライブラリのパスがDocuments
2023.02.06以降のやつはインストーラが.msiになっててたぶんバージョンが17.1以降なんだろうな
そしてこれのライブラリは%APPDATA%になったらしい ダウンロードページに、LTspice XVII for Windowsはサポート終了って書いてある
Windows 7、8、10の64ビット版をダウンロード バージョン 17.1.8
MacOS 10.10以降用LTspiceをダウンロード バージョン 17.0.42
Download LTspice XVII for Windows (End of Support) <==ここ
Windows XP用 ダウンロード (サポートは終了しております)
MacOS 10.9用LTspiceをダウンロード (サポートは終了しております) .STEP PARAM RV1 LIST 1K 2K 3K
.STEP PARAM RV2 LIST 10K 15K 33K
例えばこうすると9通りの計算するじゃない。
そうじゃなくて、
RV1=1K, RV2=10K
RV1=2K, RV2=15K
RV1=3K, RV2=33K
の組み合わせ、つまり3通りの計算をしたい場合、どうしたらいいの? funcの例が紹介されてるけど俺的にはここはtableだろうと思う table 区切りが全部カンマで見にくいんだけどこんな感じ
.Step param Xn list 1 2 3
.Param RV1 table (Xn, 1,1k, 2,2k, 3,3k)
.Param RV2 table (Xn, 1,10k, 2,15k, 3,33k) 確かにどっちの区切りもカンマだからわかりにくいよな
ペアの区切りに意識的にスペースを多く入れるとか改行するとかすれば多少見やすくなるかも
https://i.imgur.com/MCXFJzS.png 74HCのライブラリ探して入れてみたけどHC04とHCU04でなんかおかしい
HC04のほうは電源をつながなくてもSpice Lineのパラメータで出力電圧とか決まるのにHCU04のほうは別途VCCという名の電圧源を用意しないと動作しないや
SYMとかLIBとか見比べてるけどどこが違うのかわからん、パラメータの勉強するか… LTspice生みの親の新作QSPICE
誰か試した奴おる? >>395
ほぉ
自分はMicro-Cap系は使ったことないけど、どんな感じ? >>396
LTspiceも熟知しているわけじゃないし今のところ併用しながらだけど
元商用ソフトなだけあって基本的に高機能な印象
・波形を見ながら定数を変更できてその結果は直ちに波形に反映される
・コンポーネントライブラリをインクリメンタルサーチ可能
・コンポーネントのインポートウィザードがある
・ロジックICのコンポーネントが標準添付
・AC解析時に回路を変更する必要がない
等々。各種表示機能もLTspiceより強力に見える
ググっているとIBISをSPICEに変換したり、デジアナ混在のシミュレーションとかもできるらしいけど
まだそこまでいけていない。UIは歴史の長いソフトゆえか古臭さがある。もっともLTspiceも今風とは言い難いが
興味あるなら無償だし試してみれば なんか面白そうな本出ていた
真空管アンプ製作: LTspiceでシミュレーション
https://www.ama
zon.co.jp/dp/4274228789/
調べてみるとこんなんもあったんだね
図解&シム 真空管回路の基礎のキソ 回路シミュレータで実践的にらくらくマスター!
https://www.ama
zon.co.jp/dp/4797350458/ エンジャーってyoutuberはQucs推しみたいだね。
この人が書いた入門書読んだけど、めちゃくちゃわかりやすかった。 >>399
QUCS は昔使っててUI が使い易く、高周波解析もできるから気に入ってた
ところが2017年で開発が止まり、しかもバグがあって、それ以後はLTspice に乗り換えたけど、書籍等のリソースは豊富なものの、やはりUI が使い辛い
最近になってQUCS Studio が開発されてること、そしてエンジャーや他の人のサイトもあるのを知り、そっちに戻ろうかと思ってる 5chなんでこんなに重いん?いつまでこの重いの続くん? >>401
ちうごくときたの攻撃と思われ、予行演習かな 直った
2chMate 0.8.10.171/SHARP/SH-M19/13/LR