RRRRRRRRRRR

ジョージ「もしもし」
ジョン 「僕だ。ジョンだ。この間はサンキュー。お陰でイマジンのアルバムは大ヒットになりそうだ」
     ところで小耳に挟んだんだけれどさ。バングラディシュ難民のためのコンサートをやるんだって?」
ジョージ「うん。MSGでね」
ジョン 「豪華ゲストってのは?」
ジョージ「ああ。エリック、リンゴ、リオン・ラッセル、ビリー・プレストン、それにディランも。後はジム・ケルトナーやクラウスとかね」
ジョン 「ディッ・・・ディランまで出るのかっ?!」
ジョージ「僕のロックンロール人脈さ。結構、南部音楽寄りだろ。ジェシ・エド・デイヴィスもいるし。素晴らしいショーになるよ。
オープニング・アクトはラヴィ・シャンカール」
ジョン 「なっ・・・何をやるんだ?」
ジョージ「僕のアルバムの曲やビートルズ時代の曲。南部寄りだしね。ブルースや古いロックンロールもありだな。
     あと、ディランがヒット曲をいっぱいやってくれるってさ。僕のリクエストで“風に吹かれて”もね」
ジョン 「こいつは俺が出ないと始まらないね」
ジョージ「へ?」
ジョン 「ジョージ。そのコンサート、僕が出てやってもいいぜ。どうだ嬉しいかい?」
ジョージ「いや、断る」
ジョン 「なっ・・・何故だっ?! ビートルズの元リーダーが出てやるって言ってんだぞっ!!」
ジョージ「君にショウは無理だよ。ビートルズ時代も歌詞は覚えられないしコードは間違う。毎回決まりきった曲順
     の短いショーだったのに。ルーフ・トップのギグだって歌詞カード見ながら歌ってたじゃん」
ジョン 「ちゃんとリハをやるさ。絶対やるよ!!だからジョージ」
ジョージ「ヨーコが出てきてアホみたいに叫ばれても困るし。それに南部寄りって言っただろ。ブルースなんて出来んの?」
ジョン 「出来るさ。決まってるだろ!!」
ジョージ「例えば?」
ジョン 「コールド・ター」
     がちゃっ
ジョン 「キーとかさ」
電話  「ツーツーツー」
ジョン 「おいっ!!ジョージッ!! ジョ・・・・。ドント・ウォリー・キョーコもあるんだけど・・・」
電話  「ツーツーツー」