https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00010012-chuspo-base
東日本大震災の2011年に中日選手会長を務めた森野さんが提言 「開幕時期を見誤り、批判を浴びれば、傷つくのは選手」

>ドラゴンズの選手会長だった2011年、開幕2週間前に東日本大震災が起きた。開幕を強行するか否か、政府も巻き込んだ議論となった。

 当時、楽天は仙台に帰れず各地を転々としていた。電力不足も問題になった。早々と延期を決めたパ・リーグに対し、セ・リーグが当初の日程での開幕を表明。労組選手会は新井貴浩会長(当時阪神)を中心に延期を訴え、最終的に開幕は2週半延期となった。

 9年前、選手会が耳を傾けたのは世間の声だった。セの開幕強行の姿勢は大きな批判を浴びていた。その声を聞きながら行動し、世論の支持を得ていった。

>経営側は日程練り直しや感染対策、そして財政面の問題と大変な課題に追われている。選手側にも譲歩が求められるだろう。9年前の選手会は、選手の権利として本来はオフが約束されている12月にも試合をすることも受け入れていた。

 いくつも大変な決断を迫られるだろうが、忘れてはいけないのがファン、世の中の目だ。開幕の時期や対策を見誤り、批判を浴びれば、傷つくのは選手だ。批判にさらされながらプレーする事態は絶対に避けなければならない。プロ野球は夢を与えるものである。