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●日本が憲法改正できないのは精神の問題
そんな不人気な私の日本国憲法に関する意見は、もっと不人気でしょう。
私の意見は、「憲法改正ができないのは精神の問題、意志の問題です。

日本人の中に何か精神ブロック、妨げがあるからです。それはアメリカの『反日』と深くつながっているいます。
アメリカの『反日』思考と日本の自虐史観は双子のようなものです。同じときに生まれ、顔が似ているからです。
その束縛から開放されない限り、悪循環が続く一方でしょう。
それが非常に日本に対して大きな影響を与えていると思います」というものです。

日本が憲法を改正できない精神的なブロックとは、戦後の自虐史観です。
WGIPによる自虐史観を乗り越えられないことが原因だと思います。
アメリカの「反日」スタンスと日本の自虐史観は、同時に生まれて同時に育てられた双子です。
アメリカ人はあくまでも「先の大戦でいいことをした。我々は正義で日本は悪だ。文明に貢献した」と思っています。それは戦後のアメリカ軍の巧妙な技です。

先日、トランプ大統領がフランスでノルマンディー上陸作戦記念日にスピーチをしました。
そのときノルマンディー上陸作戦について、「善と悪が戦い、善が勝った、歴史に永遠に残る戦いの一つである」といった趣旨の発言をしました。
確かにアメリカ軍やイギリス軍がナチスに勝利したことはよかったと思います。

しかし、ナチスに対して戦ったようにアメリカは日本に対しても戦ったといいまうが、実はこの二つの戦争はまったく関係ありません。
これを一緒にしたのは東京裁判など戦後のプロパガンダです。
日本人だけではなく、アメリカ人もそのプロパガンダからは簡単に抜け出せないでしょう。
もし「日本の立場は正しかった。侵略戦争ではなく自己防衛のための戦争だった」と認めたら、
なぜかナチスの立場も正しかったと認めてしまうことになるから(と彼らは思っている)です。

先の戦争は歴史を超えて「善対悪」の伝説や神話のようになっているのです。
だからトランプ大統領のフランスにおけるスピーチでは、連合軍側の犠牲者が神や英雄のように扱われているのです。
もし日本の立場を認めたら、犠牲者を否定することになってしまうのです。