(2)1、2番は足使える選手

 星野 今年の西武を見ていると、打ち勝つチームが優勝した。

 西村 あそこまで大きいのを打つ選手は多くないので、チャンスのときにいかに勝負強い打撃ができるか、そういう打者になれるか。
チームとしてやっていかないといけない。

 星野 1、2番の候補は福田とか。

 西村 あるいは宗とかね。1、2番をどうやって組んでいけるか。
今年も去年も打順が固定できなかった。固定できるように選手もアピールしてほしい。

 星野 宗は細いのにパワーがある。

 西村 あれだけスイングスピードを持っている選手はなかなかいない。
インコースもしっかりさばける。競争だけど、しっかりレギュラーを獲ってそれなりに結果を出してくれれば、得点能力も上がる。
やっぱり若手が伸びていってほしい。

 星野 西村監督といえば、盗塁王(198年から4年連続)。
(90年の打率・338)首位打者もあるんですけど。

 西村 1、2番はやっぱり足を使える選手を置きたい。
2番に強打者という考えもあるんだけど、そうなると塁に出たとしても、相手バッテリーも走者に気がいかない。
警戒をしなくていいので。となると、1、2番に足のある選手を置くことで、相手投手にもプレッシャーになる。

 星野 いい争いができればいいですね。

 西村 監督を引き受けた以上は、そういうものを作らないと。
ファンにも失礼。12球団で一番優勝(1996年が最後)から遠ざかっているチームというのを、我々首脳陣も選手もスタッフも自覚して。
そういう気持ちが強くなると、今までよりもいいものが出てくるんじゃないかなと思うんですよね。